YOU CAN'T HURRY LOVE

アマガミSS EDテーマCD5『恋はあせらず』の感想を。


私は事情があって、アマガミSSはDVD or BD待ちで、
現在放送されている桜井梨穂子編はまだ視聴していません。
アマガミSS公式サイトのあらすじは読んでいますが、
どんな話になっているのか分かりません。
なので、以下の感想はゲーム「アマガミ」をプレイしただけの者の感想と思ってください。


率直な感想は「切ない!」です。
『恋はあせらず』も、カップリング曲の『星』も、
主人公である彼(純一)への想いでいっぱいでした。
だけど、ところどころ気になる言葉があり、どうしてもそれがひっかかり、
切ない気持ちになるのです。



『恋はあせらず』
「少しづつ気づき始めてた」など聞くと「ああ、幼馴染らしい歌だな」と思います。
歌詞に書いてある通り、梨穂子はおっちょこちょいでマイペースで
昔から何一つ変わっていません。
だけど、その想いは強くなっているんですね。
歌詞のところどころに、「あなたがスキ」の言葉が。
梨穂子らしいストレートな気持ちですね。
だけど、それはまだ言えなかったり、胸の奥だったり…。
それを彼に伝えることはしない。なんと、まあ、奥ゆかしいと思える。
そして、その心は「いつかあなたも同じ気持ちで」好きになってほしいという気持ちが。


そういえば、梨穂子は自分の気持ちを正直に伝えることはしなかったな、と思い出した。
例えば紗江ちゃんのように直球勝負の告白をしたり、
森島先輩のようにシビれをきらしてアクションを起こしたり、
…なんてなかった。
いつも彼の行動を待っていた。彼の言葉を待ち続けた。
それはいったいいつからだろう?
少なくとも中学の時には彼に対する想いはあっただろう。
さて、そう考えると、梨穂子が不憫に思えてくる。
なぜなら、中3の時、
梨穂子は彼に自分以外の好きな人(蒔原さん)へのプレゼントのアドバイスを求められ、
それに応じているんですよ?
好きな人が自分以外の好きな人にあげるプレゼントを一緒に考える…
想像して、どんな心情だったのか考えると梨穂子はなんていいやつなんだ、と思う。
好きな人が自分を向いてくれなくても、
ただひたすら、いつか自分を想ってくれることを願っている…。
自分の想いを隠せる梨穂子ならでは……なの…かな。


そんな梨穂子の想いが詰まった歌だと思うと、梨穂子が愛しくなってきます。


一つ気になる言葉が。
「素直になれなくて遠回りした」
素直になれなくて……その隠してた想いというのは「素直になれなくて」だったのか?
それを聴くと、今まで私が思っていた梨穂子像がちょっと変わってきます。
てっきり私は「彼の気持ちを待っていたから」だと思っていたから。
でも、幼馴染同士の恋愛は確かに「素直になれなくて」というのはあるかもしれませんね。
自分の気持ちに気づいても「今さら…」と思ったり、
長い時間が経ちすぎて言い出すきっかけがなかったり…。
そして、自分の気持ちをはぐらかしてしてまう。
梨穂子にもそういう感情があったのかな?と知り、ちょっと驚きました。



『星』
この曲は私の動揺を誘いました。
くどいようですが、私は今までの4曲すべて時間軸にこじつけましたが、
今回もそう思います。
ただ…それを考えて、ものすごく切なくなったのです。


「好きな気持ちだけは 世界中の誰より 負けないよ」
その想いはいつまでも変わらないんですね。
でも、同じく歌詞に「想いあなたに伝わるといいな」とあり、
まだ、その想いは伝わってないのか…と悲しくなった。
なんとなくだけど、いままでの4曲だと、
ヒロインが「今にも想いを伝えんとしている歌」だったり、
「想いが募っていた状態から一歩前進した状態の歌」だったり、
少し変化が見られた歌だった。
でも、ちょっと様子が違った。
まだ梨穂子は想いを募らせている。彼の想いが自分を向いてくれることを願って。
「大人になっても」梨穂子は待ち続ける…そんな歌詞だった。


梨穂子は願っている。
いつまでも彼の横顔を眺めたい、と。
いつまでも側にいたい、と。


こういった内容の歌詞だったが、ネガティヴな想いしか抱けなかった。
願っているのに、かなわないかもしれないという可能性を秘めている…と。


彼は振り向いてくれないかもしれないと思っているかもしれない。
なのに、彼を待ち続ける梨穂子を想像してたら涙が出てきた。


一つ、ここでも気になる歌詞があった。
「変われないところも 頑張ってみるよ あなたに好きになってもらいたくて」
この歌詞を聴いて、より一層、ツラくなった。


私はゲームしか分からず、アニメは分からないが、
今までダイエットとかしても失敗したりなど、
梨穂子がいつまでも変わらない様子が描かれる「アマガミ」において、
梨穂子が変わるルートがある…。
主人公が「痩せた?」と梨穂子に声をかけたソエンルートだ。
私が思う中で梨穂子が変われたのはソエンルートしか思い当たらない。


もし、この歌が梨穂子のソエンルートの歌だと考えたら、
私はまた泣いてしまうかもしれない。
梨穂子は彼に好きになってもらいたくて変わろうとした。
その結果、アイドルになった。
だけど、それによって彼との距離はより一層開いてしまった。
……なんて切ないんだろう。
梨穂子の想いに反して、彼は離れた存在になってしまうのだから。



まあ、ソエンルートの歌、というのは考えすぎかな?
どちらにせよ、『星』は『恋はあせらず』から少し後の歌で
「彼の想いはまだ梨穂子に向いていない歌」だと思ったのだ。


彼の想いが梨穂子に向いていないと知って、いい印象は受けなかった。
そして、あふれ出る梨穂子の想いを耳にして、涙があふれた。
いつか梨穂子の想いが届くといいなぁと思う。


桜井梨穂子編はどんな展開になっているのかな?
ますます気になります。
念のために言っておくと、
以上の感想はアニメを見てないがゆえに、勝手な想像をしているだけです。
アニメを見たら印象は変わると思います。


とりあえず、今の感想として。


ノローグはまだ聴いてません。


アマガミSS感想その32 『恋はあせらず』感想



『キミの瞳に恋してる』『i Love』感想
『きっと明日は…』感想
『あなたしか見えない』感想
『君のままで』感想
『恋はみずいろ』感想
『嘆きの天使』感想
『恋のゆくえ』感想
『素敵なある日』感想


久々にりほっち。