アマガミSSのSSって…? - 13 -

前回、中多紗江編 最終章について感想を述べた際、
不快だとか、好きじゃないとか、かなり酷評してしまいました。
紗江ちゃんのシナリオは個人的に思い入れがあり、
ついそんな評価を下してしまったのかな?と思っています。



さて、アマガミSS 七咲逢編 第一章「サイアク」を視聴しました。
以下、感想。



七咲逢編にあたり、つい頭の中に思い浮かんでしまう話があった。
「Love goes on!」である。
「Love goes on!」は電撃マ王で連載中のアマガミをコミカライズしたコミックだ。
「love goes on!」のファーストヒロインは七咲逢であり、
その内容は原作であるゲームに忠実で、ダイジェスト的な要素が強かった。


この「Love goes on!」とどれほど違う展開を見せてくれるのか?
これが私の期待であり、楽しみにしている事であった。



実際、視聴してみての第一印象。
30分弱という時間の中に内容を詰め込んであり、濃密な時間でした。
30分という時間の流れが遅く感じるくらいに。


つまり、デアイレベルのイベントをふんだんに盛り込み、
それでいて話がつながるように話を進められ、かつ展開が遅くないようにしていた。
そんな風に感じた。


例のスカートたくし上げの話が前半パートにあるのは意外だった。
「Love goes on!」のように第一話の終わりにバーンとくると予想していたから。
でも、前半でさっさとたくし上げをやって、
その後、後半にて他のエピソードをやる流れは良かった気がする。
なんというか、たくし上げに重きを置いていないイメージがある。
それもそうか。
あのゲームではあのたくし上げで七咲が水泳部だと知るという話だが、
今まで他のヒロイン編でさんざん七咲が水泳部の活動している様子を見せられたならば
「水泳部だったのか!」と驚く純一に共感できる者は少ないだろうから。


後半パートで福引の話、大判焼きの話、浜辺での話……
結構、七咲と交流する話が描かれていた。
まだまだ恋愛に発展するとは言えないけど、
こうやって交流する様子をしっかり描かれることで
七咲の人見知り・警戒が解け、親しくなっていく様子がよく分かり、良いと感じる。
内容をふんだんに盛り込みつつも、展開が遅く感じないというのはそういうこと。
いや、むしろ七咲に関しては、交流していくうちに警戒が解けるという点で、
序盤に色々と盛り込んでこそ、話が進むのかもしれない。
なんて考えていた。
そして、警戒が薄れているのが分かると、
「じゃあ、次からどんなふうに話が展開されるのだろう?」と考えられ、
とても楽しみである。




話はそれるが、そういえばアマガミをし始めたころの
私の七咲の印象はどうだっただろうか、なんて考えていた。
やはり「とっつきにくい」だったかな。
私が七咲を攻略しようと思ったとき
紗江ちゃん、梨穂子、薫のスキBESTを見て、いざ4回目のプレイに挑む時だった。
それまでほとんど七咲のイベントはこなしていなかった。
攻略するまでに七咲のイベントで見たものは
ダイナマイトイベントだったり、ソエンレベルの話だったり…
関係が築かれておらず、七咲の印象も冷ややかだった。
アマガミの主人公の性格のせいかもしれないが、
一方的に「覗きだ」「痴漢だ」と言ってきて、反論の余地がない。
人見知りで警戒が強かった、と分かるまで七咲という人物を受け入れられなかった。
そのため、序盤の七咲とはとっつきにくい印象があった。


だが、アマガミSS 七咲逢編を見て、そのゲームの印象が私の中で薄いことに気づいた。
結構、後半パートで七咲と交流があったこともその理由の一つかもしれないが、
今まで別ヒロイン編で七咲の姿を見てきたからだと思う。
親しい人に見せてきた警戒心が強くない七咲の姿。
その姿を目撃していたため、デアイの警戒心強めでも、
そこまでとっつきにくい印象はなかった。
アマガミSSならではの効果かもしれないですね。



今回、楽しく視聴させていただいた。


前回が私に合わず、その反動で楽しく感じたのかもしれない。
もしくは、七咲逢編が中多紗江編と異なり、
森島はるか編のような原作に近い雰囲気でテンポよく、
内容を詰めたものに戻ったことが原因かもしれない。
森島はるか編で「アマガミSSはこんな雰囲気か」
と最初にインプットされたイメージと近く、
私自身がどんなふうに見るのか、という姿勢が整っているのだろう。


さて、次回以降、楽しみです。




以下、そのほか気になったこと。


一つ目。OP
七咲逢編からOPが変更されましたね。「君のままで」
アニメーションもだいぶ雰囲気が変わりました。
「i Love」は落ち着いた雰囲気でゆっくりとしたものでしたが、
今回、動きが多くなった印象です。
見てて楽しく、結構好きです。


二つ目。トラウマ
今回はトラウマとなったあのクリスマスの夜が描かれましたね。
そして、七咲との遭遇。
このトラウマ描写は活かされるのかな…?
やっぱりこれを見て思うのは、
なぜ紗江ちゃんのときにこの描写を省いたのだろうということ。
今さらどうしようもないですが。


三つ目。絢辻さんとか他のヒロインとか
絢辻さんが実行委員で頑張る姿がありましたが、
絢辻詞編へ移しやすくするためかな?と推測。
七咲に関して言えることですが、
七咲が水泳部であること、七咲がどんな人物か、など
そういったことが今までちょこちょこ触れられてきたことは、
今回の七咲逢編で、少しは役に立っている気がします。
そう考えると絢辻さん編はどうなるのか、気になるところです。
……ところで梨穂子の登場シーンはどう活かされるの…かな?


四つ目。美也
七咲逢編で美也は物語に関わるのだろうか…?
中多紗江編でちょこちょこ登場したものの、
あまり深くは関わらなかったので、
すべてにおいて、あまり美也は物語に関わらないのだろうか…?とか思い始めています。
……美也編ってどうなるんでしょうか?


その0 購入し、視聴するまで
その12 中多紗江編 最終章「コイビト」
その14 七咲逢編 第二章「トキメキ」