アマガミのダイアリー

アマガミ precious diary(3)』の感想。


ヤングアニマル連載を追っており、感想もたびたび投下しているので、
内容については触れません。
話の感想も大して変化はありません。


連載を追って読むのと、こうやって単行本で読むのでは違う。
連載を追って読む場合、どうしても間隔が空くので、
つい二人の展開が遅いと感じると「テンポが遅い」と感じ、文句をたれてしまう。
実際、私自身の感想において、
次は展開があるだろう、次は展開があるだろう…などと急いているw
だが、単行本で読むと間隔というものがあまりないため、
テンポの遅さはそこまで気にならず、
むしろ原作を丁寧に再現しているというイメージがある。
1話ずつ、ゆっくりと時間をかけながら、
二人の間柄が垣間見える描写、二人の関係が少し展開していく描写、
この2つを交互に出していって、物語を進めていた。
かつて「どうしてここで田中さんの告白の話をもってきたのだろう?」と
疑問に思った部分も、そのような効果を出すためなのかと考えると
自然と受け入れられた。


メインである薫の描写について、全体を見てみると
やはり表情は豊かで薫の性格が窺い知れ、非常に楽しい。
また、ちょっとドキッとするような行動もとるなど、
アクティヴな一面も見せていたのは薫っぽいなとも感じた。
そうそう、アクティヴな薫で、よくアンソロなどで殴る・蹴るといった描写があるが、
PDで殴る・蹴る描写が少なかったことは(机を蹴る描写はあったが)、
より薫を少女らしく、女の子っぽく見せ、
かつ、暴力表現よりもキスシーンや触れ合うシーンなど性的描写が際立ち、
薫を恋愛漫画としてのヒロインらしく見せる効果があるのではないか、
と個人的に思っている。
(殴る・蹴る女の子は女の子らしくないという意味ではない。)
非常に薫の良さが表れている作品ではないかと思う。


今後の展開が非常に楽しみです。


『アマガミ precious diary(2)』 感想
『アマガミ precious diary(4)』 感想