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「月刊コミック アース・スター」4月号より連載を開始した
フォトカノ Memorial Pictures」の感想を。


フォトカノ Memorial Pictures」…長いのでフォトカノMPとでも表記しておこう。
フォトカノMPはフォトカノにおける隠しキャラ 教育実習生の大谷桃子がヒロインであると
明言されている。
フォトカノ発売されて間もなくの作品でいきなり大谷桃子がヒロインというのは
驚きもあるが、面白いように感じる。
そもそもフォトカノは今現在において数誌でコミカライズ連載されている作品。
さらには小説も発売されている。
そうなると、似たような話にならないようにする必要がある。
隠しヒロインである大谷桃子がヒロインというのは
“かぶらない”という点では大きな効果があるだろう。
そして、似たような話になる心配も、
他コミックが大谷桃子をヒロインに描かなければ可能性は低い。
また、いずれ隠しヒロインであることを抜きにして、
谷桃子が描かれる・エピソードの話がされることを考えると、
ヒロインにするのに時期尚早なんてのはナンセンスだと思うため、何の問題もないだろう。
そもそも、ムックなどの展開で大谷桃子が隠しヒロインであることは
もはや隠されていないのだから…。


さて…前置きが長くなった。
第1話の感想を述べる。


実を言うと、まだフォトカノの大谷桃子と果音の話を見ていない。
だから、ゲームとの差異はあまり分からない。


が、実に面白い話の進め方だと思う。
九堂先輩に被写体を思い浮かべろと言われ、思い浮かんだのは今朝の大谷桃子先生の姿。
そして、果音とのやり取りに、桃子先生が加わり…
上手くヒロイン同士のやり取りを挟み、オリジナルの展開にしつつ、
カメラを通じて、主人公の心情に変化が見られ、
同時にメインである桃子先生との出会いを印象強いモノにしている。
また、果音もただの脇役にとどまらせず、
「鈴」などを通じて今後の話の展開につながりそうなエピソードを残している。
なかなか興味深いではないだろうか?
ちなみにこのフォトカノMPは他にもヒロインが登場する…らしい。
同じように他のヒロインとの関わり合いも描かれるのかと想像するとさらに興味深い。
ヒロインの絡みや主人公の変化など注目したい点もあり、
今後、どのような展開になっていくのか、非常に楽しみなコミカライズである。


余談になるが、最初から写真部と対抗するフォト部を描かず、
物語の初めから写真部に入部しているというのは面白いと思う。
両方の部活を出すと、その部活を選んだ(断った)理由やそれにともなう主人公の性格が
どうしてもクローズアップされる必要がある。
両方の部活を出すと、惹かれた理由もそうだが、逆に断る理由もあった方が自然であろう。
それが片方だと、熱心に勧誘され、あることに惹かれ入部した…で済むのだから。
その辺を丁寧に描くつもりがないならば、こうして最初から片方の部活を出すのは得策。
実に良いと思う。


そんなこんなで次号を楽しみにしたい。


第2話 スクール・ガイド? 感想