アニマルッ!

ヤングアニマルあいらんどno.13に収録された
アマガミ precious diary」特別編の感想を。


本誌で描かれた絢辻詞編のその後を描かれた話でした。
メインは絢辻さん。時間はあれから…の高校3年生の冬です。


受験シーズン到来。
高校3年生となった二人は参考書を買いに行ったり、絢辻さんの部屋で勉強したり、
というお話。
参考書は純一のためのもので、勉強しているのは純一だけ。
一緒に勉強……ではなく、絢辻さんが純一の勉強を見ているというお話。


東雲太郎先生の「アマガミ」を読んでいつも思うのは
キャラの表情が豊かだな〜ということ。
怒っている顔、笑っている顔、呆れている顔、照れている顔、放心状態の顔……
そのどれをとっても、とてもかわいらしいな…と思う。



今回の話を読んで、思ったことが2つ。
一つは二人の交際について。
一つは絢辻さんと縁さんとの関係について。



一つ目、二人の交際について。
先に言っておくと個人的に、こう…後日談とか描かれて、
付き合い始めた二人の間柄がどこまでいったのか、などには興味はないです。
興味があるのは二人の関係に変化があったのか、なかったのか、ということ。
変化がないなら幸せそうで良かったなぁと思うし、
そうでないなら何かあったのかな?と想像したくなる。


今回の話では二人が普通に仲良くしているように見受けられた。
うん、良いなぁ、と思います。
そして、絢辻さんのセリフ
「卒業するまで健全な交際を続ける約束よね」
はとても記憶に残った。
なんとなくだけど、絢辻さんらしい交際の仕方だなぁと思うし、
そう考えると絢辻さんが絢辻さんらしいままだなと感じられる。


そういえば、学校に関する描写は描かれていない。
学校で絢辻さんはどのポジションにいて、
どんな立ち位置をとっているのかは分からない。
変わらず何か委員をしているのか?他の人との接し方はどう変化したのか?
など、描かれてはいない。
実は描かれなかったことは良かったかもしれない。
描かれなかったことで、絢辻さんを取り巻く環境がどうなっているのか、が
各々の判断に任せられる。
私の場合、環境は大した変化をしなかったと思っているため、
変化していない絢辻さんを感じ取ることに違和感はなかった。


私の感覚ではゲームとprecious diaryは展開が違い、
precious diaryはゲームのように孤立感をあまり感じることができなかった。
そのため、絢辻さんが普段の絢辻さんとは違う一面をさらけ出したとしても、
あまり周りは変化しなかったんじゃないかなぁと思っている。
そして、絢辻さん自身に大きな変化はなかった…と。



二つ目、縁さんとの関係。
絢辻さんと縁さんの関係と言えば、仲が良くないという印象がある。
絢辻さんが一方的に嫌っているということなのだろうが、
絢辻さんは家のことを話すのを嫌うほど、家族のことを嫌っていた。
当然、縁さんも例外ではなく、絢辻さんは嫌っていた。


ところが、縁さんが夜食を持ってきたとき、絢辻さんはそんな態度を見せなかった。
普通なら「出てって!」と言ったり、
冷たく「ありがと…」とだけ言ったりしてもおかしくはないのに。
先ほど、絢辻さんに変化はなかったと書いて、矛盾になるかもしれないが、
この絢辻さんの家族に対する見方や想いには何らかの変化はあったのだろうなと思う。
さて、何があったのか…それは想像や推測で楽しむしかないですが。


ただ、縁さんとうまくやっていそうな絢辻さんを見ることができて、
嬉しい気持ちはします。



今回の話はもしかしたら「precious diary」で一番好きな話かもしれないです。


楽しく読ませていただきました。


余談。
ところで、絢辻さんのあばら骨にキスするシーンがありましたが、
ここだけの話、実は私も前からあばら骨にキスしたいと思っていたり……。
ああ、私、変態だったんですね…。


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