本日、アマガミデー!

本日はアマガミデー!
後々、ツカサちゃんがお知らせしてくれますが、
DVD&BD、CD、コミック……多くの関連商品が発売される日です。


私も『あまがみっ!』『週刊アマガミストへの道』以外は購入できました。
アマガミSS」のDVD&BDは自分ルールにのっとり、まだ視聴していません。
アマガミSSのSSって…? - 0 -参照)
嘆きの天使』および『For You…』の方は拝聴いたしました。
ですが、感想はもう少しまとめが必要なので、今日は書きません。



せっかくの『アマガミデー!』ですので、アマガミの駄文でも。
キミキスTLSの駄文を交えながら…。
なお、私はTLSキミキスアマガミ以外の恋愛SLGは知りません。
他の恋愛SLGではどうか、というのを知らずに語っています。



何度も言っているが、私は
「平成生まれのトゥルーラー。純キミキス世代のキミキスト。正統なるアマガミ紳士。」
と名乗っている。
コンテンツのすべてとは言わないが、
TLSシリーズ、キミキスアマガミを見てきたし、今まで追いかけてきた。
今でも追いかけている。
そんな私がときに考える事がある。
「『TLS』『キミキス』『アマガミ』これらは何が違うのだろう」
もちろん、違うゲームであるし、ゲームを作っている人たちのメンツも異なる。
時代の移り変わりにより、変わってきた部分も見受けられる。
だが、本質的な部分は何も変わっていない。


初期のTLSのテーマが『転校』であり、
転校までの1ヶ月間で想っている女の子に想いを伝える、
TLSはそんなゲームだった。
例外を除けば、知り合っておよそ1ヶ月でヒロインと恋に落ちる。
早いよ、とツッコまれればそれは確かにそうだが、
『想いを一生懸命に伝えれば、その想いはきっと伝わる』
という考えが根底にあったように思える。
だから、初期設定でパラメーターなんて設定があっても、
勉強ができないとか、運動神経がよくないとか、カッコよくないとか、関係なく、
一部を除いてはゲーム進行になんら影響はなかった。
それは『転校』というテーマが失われてからもずっと残っている。
TLSSだって、キミキスだって、アマガミだって…。
『卒業』をテーマにし、唯一、期間が1年間のTLS3も、そういう考えが見受けられる。
(ちなみにTLS3において、メインの4人は進め方次第ですが、1ヶ月でクリアできます。)


じゃあ、逆は?
『想いを一生懸命に伝えなかったら…』『その想いに誠意がなかったら…』
アマガミではソエン・スキBADというふうに形に表されている。
TLSキミキスでは…?


TLSシリーズでは全くエンカウントしないヒロインの興味度は下がっていく。
ときにヒロインの機嫌が悪くなったり、
話しかけてもヒロインがシラけてあまり会話にならなかったり…。
また、好感度の上がっているヒロインがいる状態で他の娘と下校すると、
たまにバッドエンカウントし、ヒロインが悲しそうな顔をして去っていく。
そして“すっぽかし”
ヒロインを2人同時にデートに誘う事も可能である場合があり、
当然、どちらかとデートをし、もう一方はすっぽかしをくらう。
すっぽかされた方の好感度が激減する。そして、責められる。


キミキスでも“すっぽかし”が存在する。
同じに日に下校デートをヒロイン二人と約束する。
違う日でも休日デートをヒロイン二人以上と約束する。
当然、片方はすっぽかしをくらう。
また、他のヒロインとのキスを目撃されることもある。
TLSでは好感度が下がるなどのペナルティであったが、キミキスでは少し違う。
2回目でヒロインと関係が切れてしまう。


『ヒロインに一生懸命、想いを伝えるような行動』をしなければ、
ヒロインは関心を示してくれないし、関係はソエンになってしまう。
また、ヒロインに特別な想いを抱いていたとしても、
自分のいい加減な態度(すっぽかし・浮気など)をとっていては
いくら言葉で「好きだ」と言っても、想いは届かない。


そう考えると、アマガミTLSキミキスも同じである。
『想いを一生懸命に伝えた』結果として、
トゥルーエンド・ハッピーエンド、そしてスキBESTがある。
『想いを一生懸命に伝えなかった、想いに誠意がなかった』結果として、
ソエンになってしまう、ヒロインとの仲が好ましくなくなる。


アマガミはマップという形で目に見えるようにしただけ。
違うとすれば、ソエンになったその先を描いたこと。
スキBADという形で“すっぽかした”その先が一つのエンディングになっていること。


高山さんがどこかでおっしゃっていた言葉があるが、
「女の子にひどい仕打ちをしたらどうなるか」を描きたかったか、だったかな?
すなわち“すっぽかし”たり、“浮気”したり…。
実は多少なりとも、描かれていたこと。
ただ、TLSキミキスの攻略本では少ししか触れておらず、
イベントとしては載っていない。
また、そのイベント用にCGも用意はされていない。


でも、本質的なことは変わっていない。
TLSキミキスも、そしてアマガミ
『一生懸命に想いを伝えれば、相手に想いはきっと届く』ということを描く一方で、
『一生懸命に想いを伝えなければ、相手に想いは届かない』という事を描いている。



以前、書いたこともあるが、
アマガミのすごいなと思うところの一つは
『ソエン』や“すっぽかし”のその先を少しだけ明確に描いたことがあげられる。
今まで、多少は描かれつつも、無視された・取り上げられなかった部分、
『想いを伝えなかったら・想いが届かなかったら』を、より明確にしたこと。


個人的な考えであるが、物事を想うとき、逆のことを考える必要もあると思う。
大切なものは大事にしたい・守りたい、好きな人には想いを伝えたい。
そうして、人は過ごしていくが、
ここで、逆のことをしたらどうなるか、考えるのだ。
大切なものなのに大事にしない、好きなのに想いを伝えない・届けない。
おそらく失われていくであろうし、好きな人は遠くへ行ってしまう。
失うのが嫌だから、遠くへ行ってしまうのが嫌だから、
そんなことになってしまうのが嫌だから、
より大事にしたいと思うし、もっとしっかり想いを伝えなければ、と思える。
そんなふうに思う。


だから、アマガミにおいて
今まで以上に、『ソエン』や“すっぽかし”を明確にしたのは間違いではないと思う。
少なくとも私はより愛を強く感じ、より愛せるようになったと思っている。



また、TLSキミキスアマガミも、
「ひどい仕打ち」をしてなお、主人公を好きでいてくれる娘がいるのが泣ける。
(そういう仕様であるともいえるが)話しかけても普通に話してくれる。
キミキスでは背景になっても、こちらを見てくれている。(想ってくれている?)
アマガミでは、許してくれる娘がいる。想いつづけてくれる娘がいる。
そこも……変わりはないと見ることもできるのかな…?
その娘たちに対して、あなたは何を想うのか?感じるのか?
そして、どうすべき・どうするべきだったのか?
それを問うているように感じることもある。



TLSキミキスアマガミ
時代が変わり、作る人も変わり、形も変わっていった作品。
後継作品とはあまり言えないような作品。
だけど、根っこにある部分は変わっちゃいない。
大事なのはその根っこにある部分をどう受け止めるか、だと思う。
何を想い、何を考えるのか、それが重要ではないだろうか。


私はそんな楽しみ方をしてますよというお話でした。



さあ、今日はアマガミデー!