アマガミSSのSSって…? - 7 -

アマガミSS 棚町薫編第三章「ウラギリ」を視聴しました。
その感想を。



まず、一言。
「ゲームと話が違わないか…?」
いや、シーンの一つ一つはゲームのものだけど、
つなぎ合わせ方というか、シーンをはぶき、入れ替えるだけで、
こうも話が変わって見えるのか…と感じた。
いや、悪いとは言わないし、4話という制限があるのでしょうがない点もあるのだろう。
ゲームと比較するものではないとは思う。
しかし、私の個人の感想で申し訳ないが、これに対して混乱が生じた。
また、少々残念に思う点がある。



今回の話を少し見ていこう。
朝、薫が欠席しているのを純一が気づく。
サボっているのではないかと思い、校内で薫を探す。
田中さんから薫が昨日家に帰っていないことを聞き、
慌てて学校を飛び出し、薫を捜索する。
色々なところを探す純一。
森島先輩&塚原先輩の立ち話から、薫がファミレスにいると気づき、ファミレスへ。
ファミレスへ行き、薫と会う。
薫の悩み・苦しみを聞き、純一は励ます。薫は自分の気持ちを言う。
そして、お悩み解決。


じゃあ、ゲームは?
薫が純一に一緒に帰ろうと誘い、河原へ。薫の様子が変なことに気づく。
数日後、放課後に薫が悩み・苦しみを話す。そして立ち去ってしまう。
薫を追いかけ、河原へ。河原で純一は薫を励ます。
次の日。薫は欠席。このとき純一は自分が無神経なことを言ったことに気づく。
気になった純一は、美也から薫が昨日家に帰っていないことを聞いたのも手伝って、
放課後、薫を捜索する。すぐにファミレスだと気づき、ファミレスへ向かう。
純一は薫に謝る。そして薫は自分の気持ちを言う。
お悩み解決。


ざっとこんな感じかな?
実際に見比べてみると分かりやすいと思います。


見比べてみて、思うことが2つある。


一つ目。前者の薫は弱く見える。
薫のお母さんと見知らぬ男性が一緒のところを目撃して、休んでいる。
自分でどうしたらいいのか分からず、逃げている。
アニメの薫はすぐに逃げ出している印象がある。そうだったっけ?
ゲームの薫も確かに強くはないかもしれないが、
問題に正面から立ち向かっていく、そんな姿勢が見られる。
ひたすら自分ですべてを解決しようとしている。自分の問題は自分の問題…と。
ただ頑張って、頑張って、苦しいところに主人公から追いつめられ、休んでしまう。
また、自分の問題に首を突っ込まれ、困惑する節もある。
(迷惑かけたくない…とか、そんな理由だったと思う。)
実際、主人公が絡まなければ、万事解決(?)している。


それにも関連するが、ゲームの方は主人公が絡み、ややこしくなっている。
二つ目はそんな純一の薫への接し方について。
ゲームでは主人公が頑張っている薫に対して
「頑張らなくていい」と言ったことで、逆に薫を追いつめてしまう。
薫にとって心が安らぐ場所であるはずの主人公が、その薫を追いつめてしまう。
だから次の日、薫は休んだ。
前者だと純一は「決まった」と得意顔で薫の励ましに成功したことを喜んでいた。
後者だと自分の無神経さ、
ならびに薫のことをよく分かっていなかったことを気づき、反省する。
休んだ理由も違えば、その後の展開も異なる。


どちらの純一の対応が良い悪いとは思わない。
前者だと、単純に純一はカッコいいと思う。
学校をサボって薫を探すのはすごい。薫を上手く励ませたのもすごい。
「決まった」は余計だが。
後者だと、逆に純一はダメダメだなと思うが、
自分の接し方が間違っていた…と気づく描写はゲーム内でも珍しく、
それでいてなお、薫の力になりたい、そばにいたいと言えるのはすごいし、
『想いを一生懸命に伝える』という部分に、私は心を揺さぶられる。
また、よく知っていると思っていた薫のことをよく知らなかったと気づくことは
これから先、新たな関係が気づかれることを予感させられる。


結構ね…省かれた点が私にとっては重要だったんです…。


実はアマガミの主人公はストーリー上、いくつも女の子との接し方で苦しんでいる。
さっきの薫の話だけでなく、
部活には励む七咲を邪魔してたんじゃないかとか、
自分を好きでいてくれる紗江ちゃんにいい加減な態度をとって悪いんじゃないのかとか、
いくつかある。
それに気づける純一は素晴らしい。
そして、そこで何を想うのか?それは大事なところに思える。


薫の性格が違うように見えるのは正直混乱し、不満。
純一の対応はあれで不満はないと言えばないが、
描いてほしいものがなくて残念だったし、
その部分がなかったせいか展開もあっさりしてたな、と。


あ、でも、アニメの純一が探し回るときにいろいろ回想してたのは嫌いじゃないです。
なんというか、長い関係なんだな、というのが分かりやすくて。
ただ、バイト先のファミレスぐらいすぐ気づけよ!とか思いたくなりました…。
長い付き合いならすぐに見つけ出してよ…。
薫のことはよく知っている的なノリで……。



そして、そのほか、気になったこと。


その1。梨穂子。
純一が目の前で薫のことを心配して学校を出ていく姿を見て、何を想うのかなぁ…と。
ただ、それだけ。でも、気になるなぁ…と。


その2。塚原先輩。
塚原先輩は薫のことを知ってるんだ…意外だ……。
それだけ。


その3。美也。
1年生トリオが話しているものは何なのだーーー!!!
気にしたらいけないのでしょうが…。
そして、冒頭の美也の「妖怪ヘソナメ」。
どこか(たぶんTL上)で聞き覚えがある「妖怪ヘソナメ」!
……う〜ん、あると知っててみると何の感情もないなぁ…。
可愛かったですけどね。
そういえば、TVを見るシーンでなぜかソエンの梨穂子か?とか思ってしまった私がいます。


以上。感想でした。
さて、最終章はどうなるでしょうか?
次週を待ちます。(「次週までおあずけます」が正しいか…?)


その6 棚町薫編 第二章「トマドイ」
その8 棚町薫編 最終章「シンテン」