4 U ・・・ その3
『アマガミSS キャラクターイメージソングス For You ・・・』収録曲、
『Love Scene』のお話。
『Love Scene』は中多紗江ちゃんの歌。
この曲に関しては、アマガミSS 中多紗江編を視聴した前後で
印象が変わったイメージがある。
まず、視聴する前、すなわちゲームの紗江ちゃんルートでの印象はどうだったかを話す。
なお、ここではタイトルである『Love Scene』を彷彿させるラストであった
スキBESTエンドを思い出しながら述べていく。
ゲームでの話はだいたいこんな感じ。
紗江ちゃんは主人公に憧れを抱いていた。憧れていた王子様と思うほど。
そんな紗江ちゃんは積極的に主人公にアプローチをかけ、最終的に告白する。
だが、主人公はトラウマの経験があり、告白を素直に受け入れることをためらってしまう。
そこで、お試し期間と称して、紗江ちゃんに猶予期間をもらう。
お試し期間の間、紗江ちゃんと恋人のような関係を築きつつ、
主人公は紗江ちゃんとの関係ついて、考えていた。
一方で、紗江ちゃんは主人公との幸せな時間を味わいつつも、
主人公が無理をして、自分と付き合っていると感じていた。
だが、主人公は紗江ちゃんの不安を消すように、紗江ちゃんの想いを受け止める。
紗江ちゃんへの想いを伝える。
最後に、映画館で映画のシーンと重なるようにキスをする。
このときに紗江ちゃんがつぶやく。
「（映画の主役の女性よりも）幸せです」と…。
そう、まるで恋愛映画のような、
いや、それ以上の幸せを紗江ちゃんというお姫様は
主人公という王子様役とともに手に入れた。
二人の恋愛が映画のように思い出され、
主人公とともに作り上げた物語は幸せいっぱい。
そんな歌だと感じられた。
だが、アマガミSS視聴後では少し異なるように聞こえる。
アマガミSSのお話は以下のような感じ。
物事に消極的な紗江ちゃんがバイトをすることを目標に
主人公である純一と特訓をする。
特訓のおかげで紗江ちゃんはバイトの面接に合格し、バイトを始めることができた。
しかし、紗江ちゃんは特訓を受けている間、純一に好意を抱くようになっていた。
純一は紗江ちゃんの想いに気づき、紗江ちゃんの想いに応える。告白する。
そして、その後、純一は日々紗江ちゃんをモデルにビデオを撮っている。
自分を変えてくれたのは純一。
自分の可愛さを引き出してくれるのは純一。
特訓から分かる通り、自分の魅力や能力を見つけたり、引き出しくれるのは純一。
だから、これからも純一のそばにいて、もっともっと自分を引き出してほしい。
自分をどんどん見てほしい。
最後のセリフから、そんなことを感じられた。（個人的な思い込みだが）
純一との恋愛は映画のよう。
純一とのラブシーンも含まれているかもしれない。
だが、ここでの純一は監督がふさわしい。
アニメ内で純一が語っている通り。
「僕は監督だ！」ってね…。
紗江ちゃんの魅力・能力を見出し、引き出す。
純一は紗江ちゃんを指導し、紗江ちゃんは純一に応える。
監督が女優に指導するように。
そうして紗江ちゃんは自分の魅力を出すことができ、変わることができた。
また、紡がれた物語は素敵なものになった。
この思い出は忘れることができないものとなった。
そして、これからも純一という監督に自分を見てもらう。
こんなことを、紗江ちゃんの魅力を見出す純一のカメラに歌で問うている。
「ココロのカメラにうつる 私はきれいですか」
純一と紡いだ物語の幸せと、
これからも純一のココロのカメラで撮ってもらう喜びを歌った歌。
そんな歌だと感じた。
どちらかというと前者の「映画のような恋愛の幸せ」を歌った歌だと思うが、
どうにもアニメの「純一監督」や「特訓」が頭から離れなくて後者の感想を加えた。
多少、思い込みによる部分も大きいが、
こんなことを考えたとして、残しておく。
これから二人はどんな物語を築くだろうか？
きっと幸せいっぱいの物語だろう。
