アマガミSSのSSって…? - 15 -

さて、アマガミSS 七咲逢編 第三章「ヘンシン」を視聴しました。


以下、感想。



感想の前に…
前回、私は宿題を課していた。
七咲逢という人物について分からなくなり、今一度七咲と向き合う…と。
正直言うと、この課題をこなせていない。
相変わらずはっきりしたイメージはもてない。


「面倒見のよいクールな後輩」
七咲のキャッチコピー。七咲を表す言葉。
確かに面倒見はいい。ときにお節介に感じることもあるが。
クール、と言われると……。
確かに、口調は落ち着いている感じはする。
でも、恥ずかしさのあまり慌てたり、親しくなると無邪気な一面を見せたり、
ときに激しく怒ったり、そして泣いたり……いろんな表情を持つ。
常に冷静な態度を維持したりは…していない。
ただ、どこで泣くのか、どこで怒るのか、どこで恥ずかしがるのか、
そして、どこで親しくなるのか、
さらに言えば、親しくなってどんな行動をとるのか、
その基準は七咲自身にあり、判断が難しい。
やはりはっきりしたことは分からず、ぼんやりしている。




第三章「ヘンシン」は話としては面白く視聴できたと思う。
ファラオについては「なぜファラオイベントをいれた?」と思うが、
その疑問さえ除けば、遊園地に二人きりで行って、
その後、公園で突然キスをして、
ラストに放課後のプールでツラい想いをしている七咲を支える…。
話もテンポよく進み、流れ自体もスムーズだと思えた。


でも、私には分からないことがある。
どうして七咲は公園でいきなりキスをしたのか?
確かに前回「少し気になる」というような描写、
ゲームで言うと「レベルアップ・アコガレ」の描写があった。
だけど、七咲からキスをするほど想いが高まっている気はしなかった。
何が七咲の衝動を駆り立てたのか?
なお、ゲームならば犬から身を守ってくれたこと(アコガレレベル☆イベント)、
そしてプールで自分を支えてくれたこと(スキレベル好感度ゲージ獲得イベント)、
これらのことがあることで、主人公への想いが高まり、
スキレベルの下校イベントであるブランコキスが起きる。
さらに言えば、アコガレでほっぺにキスしたり、
スキレベルでもポンプ小屋キスがあったりしたため、
ブランコキスもいきなりには感じられない。



さらにもう一つ。
放課後のプールのシーン。
七咲が塚原先輩に何かを言っている…。抗議だろうか?
塚原先輩に何かを言うシーンはゲームにはない、
ただ、ゲームの該当シーンの前にそういったことがあったのかもしれない…。
そして、その後なぜ七咲は逃げたのだろうか?
逃げた理由については「涙を見られたくなかった」とは言っていたが…。


このシーンを見て、感じたことは七咲がとても子供っぽいなということ。
確かにメンバーからの落選は落ち込む。
だけど、実力がまだまだと思われる1年生、
なおかつ自分の力はまだまだ劣ると思っている子が
大会のメンバーから落選して、激しく抗議(内容不明)するだろうか?
そして泣いているのを見られるのが嫌で、逃げて逃げて……。
追いかけている人(塚原先輩、純一)を無視してどこまでも逃げて…。
結局プールの中まで追いかけてきた純一にすがって泣いちゃう。
普段、落ち着いた行動をとるような子がこんな行動をとると、意外に思える。
同時に、面倒見がよく、落ち着いた雰囲気もあるけど、
やはり七咲はまだ高校生なんだと気づかされる。


面倒見がいいからダメだと思える人の面倒を見ちゃうけど、
どこかで甘えたい、支えられたいと思う部分があり、
きっと純一はそんな両方の立場を受け持つ存在なんだろうな、なんて思う。
ただ、面倒を見る方法も未熟。
他人様の言葉を借りるが、七咲逢役のゆかなさんがこう語っていた。
アマガミSS 七咲逢編下巻 ブックレット参照)
「彼のために何でもしてあげたいって気持ちが優先するのはある意味当然なんですけど。
(中略)やりすぎちゃう、というか……。」
人の面倒をよく見るが、甘やかしすぎる一面があり、
高山箕犀先生の言葉で言うなら「『男をダメにする』キャラクター」である。
子供などが植物を育てる際に水をあげ過ぎてしまい、根腐れさせてしまうことがあるが、
そういったことと近い印象があり、今の段階では未熟…ということかな、と考えている。
やはり、その一面からも七咲はまだ幼いなんて印象があると思える。
ただ、大人になっても「成長する」ということがあるのかは知らない。
もしかしたら……。




そうですね……
なぜ私がここまで七咲逢について考えているんだろう?と考えた時、
一番に思うのは私自身が七咲逢という人物をよく理解していないことがあがる。
それに加え、この七咲逢編は七咲の心情がよく分からないということもあるだろう。
私の読み取る能力の低さを棚に上げて…だが。
やっぱり何が七咲をブランコキスに導いたのか分からない。
前回が特にそうだったが、行動の一つ一つについて何を想っているのか、理解しがたい。
七咲が語る理由がどうしても「え?」と思えてしまうからということも多いが、
(例えば「子供っぽいから」とか…)
七咲の心情描写が少ないから……かな?と思う。


もしかしたら「恋はみずいろ」特別版のモノローグを聞けば、
私が求めるものがそこに描かれているかもしれないが、
とりあえず、最終章を楽しみにしたい。
多少混乱は改善されるかもしれないが、この混乱した頭で何を思うだろうか?
次回を楽しみにしたい。




以下、その他、気になること。


その1。ファラオ
なんでファラオをアニメにいれたのか不明ですが、そこはスルー。
男薫にロリ辻さん。そしてポメラニアン先輩。
あそこで他のファラオイベントを混ぜた理由は一体……?
ただのサービスシーンかもしれないですね。


その2。ラーメン。
あー、「あまがみっ!」単行本で
ファラオのラーメンが味噌ラーメンだった理由が分かりました…。
ゲームでは醤油ラーメン+コショウだったのが、
味噌ラーメン+バターになってしまいましたね。
あれはなぜ変更されたのでしょうか…?
それと…あのイベントってこんなにエロっぽかったんだと発見…。
テックジャイアン イレギュラーズ」のアマガミ座談会で
奈須きのこさんが語っていた「七咲のラーメンがエロ過ぎ!」というのが
よ〜く分かりました…。(ゲームとアニメでは内容は少し異なり、理由は違うか…?)


少し話はそれるが、ファラオイベントはある意味“ウケ”を狙ったイベントだと思われる。
だが、梨穂子の際にファラオイベントの意味が語られている。(後付けかもしれないが)
梨穂子は主人公とずっと一緒にいたいと思い、
主人公は梨穂子に包まれたいと思っている、
だから梨穂子はTシャツに変身した……と。
そのため、両者の願いを表している、それがファラオイベントだと私は思っている。
ゲームではラーメンに変身した意味は語られなかった。
もし、ファラオが出てくるなら、
アニメが勝手に設定してもいいからラーメンの意味を聞いてみたかった。


そうですね…私が想像すると……
七咲は主人公を温めたいと思っていて、主人公は七咲で温まりたいと思っている…とか?
もしくは主人公は七咲を食べたくて、七咲は主人公に食べられたい……とかw
……失礼。
そういえば、ラーメンは主人公が一番好きな食べ物だから、
それに変身した七咲はきっと主人公が一番好きな存在になりたかったのかな?
なんて思ったりもしている。


その3。背泳…?
おかしいですね…。
七咲は自由形の選手で、どうしてもメンバーに選ばれたくて背泳にコンバートした、
という設定だったハズなのですが…。
なんで最初から背泳の選手という扱いに……?


その4。顧問はいないのか…?
塚原先輩と七咲の会話がありましたが、
大会メンバーの話とか、顧問(もしくは監督)が話をするイメージが…。
顧問もしくは監督は何をしてるんだろう?
というか、受験生(しかも推薦入試を受けている人)なのに
塚原先輩は部活にのめりこんですごいですねー。
……いや、ゲームの時からその描写は妙だったか。


その5。美也・梨穂子。
次の梨穂子編や後々の美也編のために多少は動きはあるかな?と思いきや、
そうでもない……。むー……。


その14 七咲逢編 第二章「トキメキ」
その16 七咲逢編 最終章「コクハク」