ちょっぴりほろ苦く

amaroが創刊されましたね。
真田鈴先生のアマガミ作品「If」を読みたくて購入しました。
amaro自体の感想としては
イチャイチャラブラブする作品あれば、
恋愛・友情などの心情について描かれている作品もあり、
楽しく読ませていただきました。
次は夏に刊行されるらしく、私自身が買うかどうかはわかりませんが、
興味がある方はamaroを一度手に取ってみてはいかがでしょうか?


では、「If」の感想を。


「If」はVarious Aritistsで3本ほど掲載された作品です。
今回、amaroで掲載された作品はその続きにあたります。
今回のお話は塚原響が森島はるかと温泉旅行に行くという話でした。
今まで描かれてきた「If」では
塚原響の橘純一に秘めた想いというのが描かれていました。
秘めている理由というのはいくつかあるでしょう。
一つは親友の森島はるかや後輩の七咲に対して、引け目があるということ。
純一にはるかや七咲が興味を持っているとすると、
そこに自分が介入して、親友や可愛がっている後輩との関係が壊れるのを
恐れている部分があるのかもしれません。
それならば、自分がそっと下がった方がいい…と思っているかもしれません。
(「サヨナラハツコイ」ではそのように描かれましたが、「If」ではどうでしょうか?)
一つは自分自身に対して自信がないのかもしれません。
塚原響は自身でも言っている通り、
強面で愛想がなく、女の子らしくないと思っています。
そんな自分が恋愛なんかできるのだろうか?
好きになってくれる人なんかいるのだろうか?
そういった想いが彼女に二の足を踏ませているのかもしれません。
前者はともかく、後者の描写が今回も描かれ、面白かったです。


また、恋愛と友情に関して少し描写があり、興味深かったです。
すべてに当てはまるとは限りませんが、
人は恋愛をすると変わってしまう一面があります。
親しい友人が恋愛に夢中になったとき、
今まで仲良くしていた友人が恋人に取られてしまうという嫉妬もあるでしょうが、
そっけなくなったり、いつものように接してくれなくなったりなど、
友人が変わってしまうことで、今までのような関係が築かれなくなり、
寂しい想いがすることがあります。
恋心を秘めた響に対し、はるかのそのような想いが描かれ、
面白さを感じました。
しかし、それでいてはるかは響に対して恋愛をするなとは言わない。
例え、恋人ができても自分にだけは変わらないでほしい、
今までのような関係でいてほしい…そのように願います。
逆に恋愛の手助けをすると語ります。
そして、自分に自信がない響きに対して、
響の魅力が分からない人はいないという意味を含んだ発言をします。
まるで響を恋人のように扱うはるからしい言葉ですが、
この言葉は響きに対して、とても心強い言葉だったんだろうな…なんて思います。


恋愛と友情。恋愛によって友情は色あせたものになってしまうことがある。
では、この二人の友情はどうだろうか?
きっとどちらかに恋人ができても、
変わらない友情を築くことができるのではないでしょうか。
以上のことを思い、熱くなるものがありました。
二人はいつまでも変わらないのだろうか?
また、秘めた響の想いはどうなるだろうか?
そんなことを考え、続きが読みたくなりました。


vol.2感想