4コマのアマガミ

マジキュー4コマ アマガミ 4」感想。
前回の感想あたりに、続巻は出ないでしょうとか言いましたが、出ましたね。
確か私はその感想で「これ以上、アマガミを新たに描いた作品は出てこない」
というようなことを書きました。
では、この4はどのようなものが描かれているのか?
注目して拝読しました。


全体的な印象としては美也が出てくる話が多かった。
裡沙ちゃんが出てくる話も多かったんじゃないかと思う。
3ではアマガミSSの影響を大きく受けているのではないか?と考えたが、
今回の場合、同じくアマガミSSの影響を受けているのではないか、
アマガミSS 13巻「上崎裡沙編&美也編」が発売された影響があるのではないか
と考えられる。


この手の感想のたびに言っている気がするが、
アンソロはその時その時のファンの声や想いを強く反映させたもの、
簡単に言えば「空気を読んだ内容を持った」作品である。
DVDが販売されたことで美也編(+上崎裡沙編)の印象が強く残ってる今現在、
美也や裡沙ちゃんを描いた作品が多くなるのでしょう。


話は変わり、個人的な話を。
メインヒロインのうち、特定のヒロインだけクローズアップされるのは好みではない。
そのヒロインが人気だというのは分かるが、その娘だけがその作品なわけではなく、
そのヒロインばかり取り上げられてしまうと
作品の雰囲気が偏っている感じがして、飽き飽きしてしまうから。
また、以前、主人公であるはずの橘純一が出ずっぱりだったときがあった。
それも私は気に入らなかった。
普通なら物語の中心である主人公が出ずっぱりでも問題はないはずだが、
その主人公の描かれ方が偏っていたため、不快感を募らせた。
なるほど、アンソロは「空気を読んだ作品」だが、
ある一部分だけを取り出しただけの作品は好きじゃないと私は感じているようです。


では、美也が多かった今回はどうだったか?
私自身、美也が好きなキャラということもあるでしょうが、
非常に楽しく読ませていただいた。


いくつか理由をあげると、
一つは美也が他のキャラと絡めやすく、作品によって雰囲気が変わりやすいということ。
そして、一つは美也がある意味、作品において中心になっていること。
前者は言うまでもないでしょう。
原作中でもたびたび登場し、いろいろな活躍をみせてくれましたから。
後者について、
前者とも関わるが、美也はたびたび登場することで重要な人物とも言える。
物語の最初から登場し、裡沙ルートやクリスマスデートの日…
そして、最後の美也ルート。
どんなプレイしようとも美也が必ず登場する。最初から最後まで。
ずっとそばでにぃにのそばにいて、見守って、応援していた。
アマガミの主人公はプレイヤーだが、
その裏で、プレイヤーの知らないところで美也が支えていたのではないか、
なんて想像してしまうこともあるのではないか?
「陰の主役は美也」
ある意味、作品の中心になっているというのはそういうこと。
中心人物が作品に多く出て、活躍するのは至極当たり前のこと。
そう考えると美也が出ずっぱりでも問題はないと私は思う。


そんなわけで美也成分が多い4巻を拝読させていただきました。
あまり内容自体には触れていない気がしますが、
理由としてはこれと言って内容が頭に残らなかったからですね。
つまらなかった…というのとは違います。
一通り読んで楽しんだけど、本を閉じたら内容を忘れた…ということです。
ただ、個人的にギャグ漫画はそうであるべきだと思います。
読んでいるときは楽しみ、読み終わったら「何だっけ?」と。
笑いというのはその瞬間を楽しむものです。
後から思い出して楽しむものではありません。
もしかしたら、単純に私の興味がそこまでなかったのかもしれませんが…
これ以上は取り留めもないのでこの辺で区切ります。


以上「マジキュー4コマ アマガミ 4」感想でした。


『マジキュー4コマ アマガミ 3』感想
『マジキュー4コマ アマガミ 5』感想