甘神様

8月26日に発売された「アマガミサマ」を読みました。
…ということで、さっそく感想を。


アマガミサマ」と言えば、
オトウフ先生が自身で制作されていらした同人誌の作品であったり、
アマガミのアンソロジーコミックであるVarious Artistsの一作品であったり、
マジキュー4コマや、その他おまけ漫画等で描かれてきた作品ですね。
個人的に私は「アマガミサマ」という作品が好きです。
なんというか…可愛らしい絵柄というのもあるのですが、
描かれる4コマ一つ一つに独特の世界が描かれている…というのでしょうか、
アマガミの世界を一風変わった目線で描かれ、
アマガミの世界観を改めて認識させられたり、
逆に私が思っている世界観とは違う世界観は私に刺激を与えたり、
ときに既存のアマガミの世界観を崩したりし、
新たなアマガミの認識をくれている…そう感じており、非常に楽しいもの。
そんな考えを抱いています。


実際、「アマガミサマ」に関しては、
4コマ一つ一つに感想を書きたいと思うほど、思うことはたくさんあります。
が、それを書いていくのは時間的にも体力的にもキツいので、
ピックアップして書きます。


今回、一番驚いたのは、「お守り札」だった。
アマガミサマ」には店舗特典として、
お守り札に見立てたイラストペーパーがついたそうで、
絢辻詞の「合格祈願」、桜井梨穂子の「家内安全」、棚町薫の「商売繁盛」、
中多紗江の「安産祈願」、七咲逢の「必勝祈願」、森島はるかの「笑門福来」…
そして、特設サイトにおいて、上崎裡沙の「許す♡」があった。
ここで、私は美也がいないこと、そしてお守りに「恋愛成就」がないこと、
この2つが気がかりで、美也がいないのは残念に感じ、
「恋愛成就」がないのは恋愛SLGのコミックとして疑問に思っていた。
ところが、カラーイラストで「美也の『恋愛成就』」のイラストがあり、
驚いたともに、妙に納得した気分になった。
恋愛対象のヒロインの誰かが「恋愛成就」を持つと、
そのヒロインとの恋愛が成就するという予感になり、不公平感があるけども、
美也が持つことで不公平感はなくなり、
また、美也がにぃにの恋愛成就を祈ってくれているのかな?なんて考えた。
「美也はにぃに(プレイヤー)の恋愛を応援している唯一の存在なんだよ?」なんてね。


もう一つ驚いたことがあった。
それはEpilogueである。
アマガミサマが天へと浮かび、消えていく…
エピローグらしい終わり方、というのも確かなのだが、
私の場合、つい深読みをしてしまった。
アマガミサマは多くの紳士たち(プレイヤーたち)を見守る存在。
そして、新たな世界観を与えてくれる存在。
そのアマガミサマが消えるということは、その役目を終えたということ。
つまり、これから先は自分たちで道を切り開いていかなくてはいけない、ということ。
そんなことを言っているようだった。
また、アマガミサマが虚空に消えた後、残ったのは…
主人公と詞の子供が持つお守り。
まるで、アマガミが次の世代に移っていく…そんなことを示しているかのようだった。


アマガミサマは多くの世界観を私たちに見せてくれた。
だけど、数多く存在するファンも多くの世界観を持つことができる。
そして、アマガミは次のステージに進む。
そのときにも「アマガミサマ」のような存在は生まれるだろう。
次のステージでも、ファンは多くの世界観を生み出してほしい。
私自身も私の持っている想いを出していければ…そう思っている。


えーと…アマガミサマと関係ない話になりましたね。
とりあえず、アマガミサマを読んで、以上のことを感じました。
なんだかんだ言っていますが、
笑いがあったり、こう…胸にくる話があったりして、非常に楽しませていただきました。


皆様はアマガミサマを読んで、どのようなことを感じましたか?