ここではないどこかの世界

アマガミサマ」と同じ日に発売されたもう一つのアマガミ本。
アマガミ 〜すなおのそのあと〜」を拝読しました。


アマガミ 〜すなおのそのあと〜」は真田鈴先生の作品。
アンソロジー本であるVarious Artists、
そして、以前発売されたamaro vol.1にて書かれた作品の単行本となります。
ほとんどの作品がゲームではサブキャラである塚原響がメインの話で、
メインヒロインを扱う作品とはまた違った雰囲気を出しています。


amaroの感想にて「If…その4」の感想を書きました。
今回は作品個別の感想ではなく、全体的な感想を述べていくつもりです。


以下、感想。




作品自体の感想としては、
響の想いや幸せを目の当たりにし、
ちょっぴり切なくなったり、胸が温かくなったり…
そんな思いがした。
たぶん、きっとこれ以上、言うことはないと思う。


だから、私は作品自体ではなく、作品を読んで考えたことを書いていく。


タイトルに私は「ここではないどこかの世界」と書いたが、
私にとってこの真田鈴先生の作品はこういう認識がある。
私はゲームをプレイしていく中で、
塚原響というキャラは森島はるかの親友であり、七咲逢の部活の先輩、
そんな認識しかもっていなかった。恋愛対象として見なかった。
そして、ゲーム「アマガミ」でもその枠を越えることはなかった…と思う。
(「ちょおま劇場」で何かあるかも…とは思うが、まだプレイしていないため、詳細不明)


ところが、この作品は塚原響の恋愛を描き、ゲームのアマガミとは違う世界を描いた。
それは今までそんなことを考えなかった私にとって、
違う世界の話で、とても刺激を受けた。
なるほど、塚原響の目線だとこんなことを想うかのかな、
こんなとき、どんなことを考えるのだろう…?
そんな塚原響の目線の新たな感覚を与えてくれ、
また、原作には全くない物語を作り出し、非常に楽しい作品であると私は思う。


ゲームとは違ったストーリー。存在しない物語。
ファンの中には似たような話を思い描いていたのかもしれないが、
この真田鈴先生の話はある意味、ゲーム「アマガミ」の枠を越えて展開された物語で、
それはきっとアマガミの世界を広げることにつながっている…
そんなことを感じた。




皆様はどのようなアマガミの世界をお持ちですか?
もし機会があれば、他の方の世界と見比べてみるのも面白いと思います。
願わくば、アマガミの世界がもっと広がることを願っています。