アニマルッ!

アマガミ precious diary」棚町薫編 最終話の感想。
そして、ヤングアニマル本誌連載最終回とのこと。このことには後で触れよう。
まずは最終話の感想から。


あらすじ。
クリスマスデートの後、純一と薫は純一の部屋で朝を迎えることにした。
前回、二人が純一の部屋でくつろいでいると美也が起きた気配がして…?


非常にゆっくりと、そして丁寧にゲームのエンディングを描いていた。
4話くらいかけていたかな?
どうしてこんなに時間をかけるのだろう?と疑問に感じていたが、
……身も蓋もないことを言えば、連載終了の準備だったのではないかと思ったり。
ただ、その分、薫のスキBESTで描かれていたことはほとんど描いたのではないかと思う。
薫が母の再婚に対してどう思っているのか、薫の純一への想いはどうなのか、
また、純一は薫をどう思っているのか、を前の3話で描き、
そして、最後に告白の後の心情変化…母の再婚についての考えの変化を描く。
ゲームでは見ることができなかった動きもコミックで再現されて…。
繰り返しになるが、非常に丁寧。
アマガミPDは薫の表情といい、ちゃんと描くよなぁ…とつくづく。


そして、気になったラストはやはり自転車。
二人がこれからもずっといることを表しているようで個人的には好き。
タイトルにもあった「絶対離さない」って言葉が象徴的に描かれており、
何があっても離れない二人…そんなモノを感じた。


真新しいことはほとんどない代わり、
ゲームなどではよく描かれなかったキャラの動きとか、表情とか、
そういったことがちゃんと描かれるのはコミカライズの強みだと思う。
そして、以前も話したと思うが、
薫がゲームに比べ、より女の子っぽくなっている…というのも特徴かな?と。
言動がより年相応の女の子らしくなっていると思う。
例えば、殴らない…とか、強さも見せるけど弱さも垣間見せたり…とか、
他に、前述したことにもかかわるけど、表情が豊かで感情の起伏も大きいとか、
これは薫らしい一面でもあるけど、
やっぱり“普通の女の子らしさ”が表れていると思う。


以上のように楽しんだが、
全体的な印象としてはゲームのイベントをそのまま描いている印象があり、
前回、同じ東雲太郎先生が描いた「キミキス various heroines」と比べると、
少々、物足りなさを感じることがあったように感じる。
何らかの事情があるかもしれないが…私の知ったことではない。
とりあえず、こうして棚町薫編が終了した。




さて、この「アマガミ precious diary」はこの棚町薫編をもって
ヤングアニマル本誌での連載を終了するとのこと。
今後は不定期刊行である増刊号の「ヤングアニマル あいらんど」の方で連載するようで、
数ヶ月に1度ペースの雑誌であるため、いつまで描くのか分からないうえに、
そんなに量も多く描けないであろうから、
実質的に、ちゃんとした連載の話は絢辻詞編、棚町薫編、
この2つだけということになりそうである。
キミキス various heroines」にて
特別編を除いて、全ヒロイン分描かれなかった経緯があるため、
今回の「アマガミ presious diary」では全ヒロイン分描かれることを期待したが、
どうも難しいと思われる…。そう考えると非常に残念。
まあ、以上は憶測であり、今後どんな話になるのか、一度読んで判断すべきであろう。
12月28日にアマガミPDの4巻とヤングアニマルあいらんどが発売するらしいので、
読んで判断したい。


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