あまがみようちえん

ヤングアニマルで連載されていた「アマガミニ!」
最終話となる、みや編の感想。


皆の輪の中になかなか入れない、人見知りのりさ。
そのりさの背中をポンと押す先生…美也先生。
そんな美也先生を見て、
純一はりさと同じく輪に入れなかった美也の子供の頃を思い出す…。


なかなか勇気が振り絞れない、りさ。
そのりさの背中を押す美也先生。
それはまさにぬくぬくまーじゃんを彷彿とさせるだろう。


美也先生の子供時代。
にぃににベッタリで、あげくには「にぃにとけっこんする」とまで。
微笑ましい。
と、同時ににぃにに対して、素直な想いを言い放る美也が興味深い。


りさに他の園児に対する強い執着心や嫉妬心がないところ、
子供の美也ににぃに対する邪険な想いがないところ…
幼稚園児になっているせいか、妙な黒いところがない。
そのおかげで実に微笑ましい話になっているし、
アマガミのヒロインたちの実にライトな部分だけを見事に照らし、
アマガミニ!の魅力となっている。
かつ、原作のイベントを匂わせつつも、それに忠実じゃないのも面白い。
ヒロインたちが可愛いのは言わずもがな。


ほんの2ページでも、アマガミの一面を切り取り表現した、アマガミニ!
たった7〜8話だけであったが、
ページ数・話数の多さが原作の魅力を表現できる術ではないことを証明したし、
描くものを絞り、別の形で抽出することは
原作にはない魅力を出すことができる方法の一つで、
特有の雰囲気と面白さを出すこともできるのだろうと思う。
そういった意味では、「アマガミニ!」はコミカライズとして、良き作品。
個人的に、アマガミのヒロインたちの原作のイベントや言動に縛られない言動が見れ、
また、幼稚園というほんわかとした雰囲気、前述したアマガミニ!の魅力も相まって、
実に楽しい作品だった。


終わってしまうのは惜しい気もするが、
ダラダラ続くよりはスパッと短く、端的に連載された方がいいということもあるので、
これでいいと思う。


余談。
高橋先生が橘兄妹の幼稚園時代の先生でしたね。
ということは橘兄妹が成長して、幼稚園の先生になった今現在のご年齢は…


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