誕生日おめでとう!

今日は上崎裡沙ちゃんの誕生日です。


スニーキングヒロイン。隠しキャラ。
いったい誰なのか正体不明で、主人公の素行をチェックする謎の女性。
開かずの部屋に入られたり、ヒロインたちとの恋路を邪魔されたりと、
多くのプレイヤーたちを驚かせてきた。


その正体は上崎裡沙。
小学校の頃から同じ学校に通う、密かに主人公に想いを寄せる女の子。
思い込みと独占欲が激しい娘でちょっと変わったところがある女の子。
胸は…だけど、普通に可愛らしく、今まで目立たなかったのが不思議なくらい。
そんな彼女から告白を受けた。


僕には好きな人がいる。
そう思ったけれども、彼女の強い押しと有無を言わせない叩き込みが負けそうになる。
戸惑う僕に彼女は信じられない言葉を投げかけた。


彼女は思い込みと独占欲が激しい娘だった。


彼女は自分が正しいと思ったことを正しいと信じぬき行動に移していた。
例え、他人が傷つこうとも構わなかった。
それは彼女の妄想に過ぎなかったが、彼女はそれを信じて疑わなかった。
そして…その原因は「僕への依存」にあった。


すべては彼のため。何をしても彼のためなのだから、許される。
彼は私によって支えられていると信じていた。彼を救えるのは私だけなのだと。
そして、彼こそがすべてであり、彼女の世界。拠り所。
それを守ろうと働くのは当然のこと。まっとうな理由にあたるだろう。
心のどこかでは許されないと思いつつも、許されると信じていたのだろう。
だから僕は…この道を選んだ。


「僕への依存」を絶つこと。
僕は裡沙ちゃんに支えてもらわなくてもやっていける。
僕のために何かしてもらわなくても結構。
僕の隣にいるのは裡沙ちゃんじゃない。僕は裡沙ちゃんの拠り所じゃない。
そして、裡沙ちゃんは僕なしで成長するべきだ。
僕がいない世界で頑張らなくてはいけない。


僕に縛られた彼女を救いたい…それが僕の願いだった。


お互いに成長したらならば…再会しよう。


裡沙ちゃん、誕生日おめでとう。