誕生日おめでとう!

今日は上崎裡沙ちゃんの誕生日です。


スニーキングヒロイン。隠しキャラ。
主人公の知らないところで暗躍し、
主人公とヒロインとの関係を壊そうとしてくる。
まさに裏ヒロインの名が相応しいヒロイン。


ラスト1週間で表舞台に登場し、主人公に急接近してくる。
その積極さは今までの暗躍具合とは同等かそれ以上のものがあり、
それを目の当たりにしたときには誰もが驚いたであろう。
何をしなくてもテンションが上がるマッチング会話…
ギンギラギンに輝くアタックアイコンの列…
そして……押し倒し……。
とても数日では築けないような関係にまで持って行かれてしまう。
なんとも恐ろしい。ややもすると雰囲気に流されて飲み込まれてしまいそうである。


飲み込まれてしまいそうである。


ふと気づくと、そこは裡沙と二人だけの空間にいることがある。
周りには今まで関係を築いていた人々はおらず、
あの開かずの部屋で二人で逢瀬している。二人だけの時間を過ごしている。
なんでだろう?と疑問に思うこともなく。
裡沙の言葉を疑うこともせず。
彼女が隠すことに関しても知らないでおこうと目をつむり。
そして、いつの間にか周りに何もない、彼女しか見えない世界に入り込んでいる。


今までのように外の世界で走り回って、
自分の殻を破るように、女の子の手を握って違う世界へと踏み出そうとしなくて。
またかつてのように暗くて狭い空間に自分を押しとどめておくのも
それでいいかな?なんて思い始めているのかもしれないね。
だって、そこには裡沙がいるから。
一人じゃなくて、そこには僕を受け止めてくれる彼女がいるから。
とりあえず、自分を好きでいて、自分を裏切らないで、自分を受けて入れてくれる人が、
今、ここにいる。それ以上は別にいいか、なんて。
女の子といつもイチャイチャして過ごすなんて、僕の理想だったじゃん?
僕の願っていたことが叶っているんだよ。文句なんてないだろう?
裡沙と二人で恋人のようなことをしている時が幸せなんだ。
きっとそうだ。


………………本当に?


裡沙ちゃん、誕生日おめでとう。