誕生日おめでとう!

今日は新見遙佳さんの誕生日です。


クラスのみんなの憧れの存在。
かつて、幼馴染として子供の頃一緒に遊んだ女の子。
昔はやんちゃで男勝りでサッカーが好きで女の子らしいところなんかなかったけど、
成長するにしたがって、どんどん綺麗になって、
今では遠い存在のように…感じていた。


忘れていた記憶。思い出せない記憶。
あの日、遙佳を異性として認識した思い出がある。
膨らみかけた胸にドキドキして、彼女が女の子だって気づいた。
一緒に遊んで乱暴していい存在ではなく、
守ってあげなくてはいけない存在なのだって、思い知った。
それ以来、一歩引いたところから接していた。


彼女が綺麗になっていくにつれ、彼女の存在がコンプレックスになっていた。
彼女は容姿端麗で運動もできる、勉強もできるのに自分は……。
遙佳を異性として認識したあの日の思い出は
彼女から離れていくきっかけとなった、とてもツラい思い出に変わっていた。


でも、もう一つ大事な思い出を忘れていた。
ツラい思い出として胸の奥に封じ込めた思い出と一緒に、
あの日、彼女に誓った思い出を。


すべてを思い出した時、そこには何も変わらない彼女がいた。
容姿が新しくなっても、遠く遥かに行ったように見えても、
彼女はそこにいる。 ちゃんと待っていてくれている。


もう一度、遙佳に誓おうではないか。
もう一度、新しく始めよう。これからの二人のことを。


新見さん、誕生日おめでとう。