誕生日おめでとう!

今日は祇条深月さんの誕生日です。


深窓のお嬢様。
祇条家の一人娘に生まれ、世間を知らずに育ってきた。
品行方正。気品があり、どこか気高さを持つが、鼻につかない。
それはお嬢の持つ人柄がなせることであろう。


ちょっぴりのワガママで、共学の高校を通う日。
このまま一人の女性に育ち、決められた婚約者と結ばれる。
それは変わらないことだと思っていた。


あの日のキスがあるまでは。


一つのキスが彼女の人生を変えた。
今まで知らなかったことを知り、世界が広がった。
今までになかったお友達ができ、より楽しい日々が待っていた。
そして、今までになかった想いを抱くようになった。


もし、お嬢の好奇心が彼女を止めたならば。
もし、あの日のキスがなかったならば。
もし、祇条家の娘に生まれなかったならば。


祇条家の娘として、恋する一人の女の子として、
二つの間で苦しむ彼女がいた。
彼女には何かが必要だ。彼女の背中を押してくれるような…。
そう、例えば……。


祇条さん、誕生日おめでとう。