清く恋しく美しく

セイレン 第九話「カテイブ」視聴しました。以下、感想文。


桃乃今日子編の第1話にあたる話。
キミキスアマガミファンならおなじみの「幼馴染」ヒロイン。
つまりは勝利…主人公とフラグが立っているという意味で
結末が約束されているヒロインなわけである。
こんなヒロインとの話がどう展開されるか、というのは非常に見どころだろう。


よくある話として。
主人公と幼馴染は物語が始まる前からお互いを意識しているという話がある。
もしくは幼馴染ヒロイン側が意識をしており、
主人公に振り向いてもらおうと努力したり、
ふとしたきっかけから主人公が幼馴染を意識し始めたり、
そんな展開が実にベタな展開だが見られる。もちろん、そこがいいのだが。


幼馴染ヒロインの今日子が正一に子供っぽいと指摘され、変わろうとする。
その一つが少女漫画を手放すことや、家庭部で着物を着ることであった。
年頃の女の子が変わろうとするのは青春の1ページだろう。
そして、相手の男子がふといつもと違う雰囲気にハッとするところは、
実にベタな展開ながらも、幼馴染ヒロインの話としては王道だろう。
これまでのヒロイン編では友人との衝突などマイナスなテーマを扱ってきたが、
この今日子編ではそれほど暗い話ではなく、初々しい話が展開されている。


ただし、気になるところは一点。今日子は正一のことをどう思っているのか?
幼馴染の男子を異性として見ているのか?
魔法少女コスの正一の回想をはじめ、少女漫画の貸し借り、
女子を連れてくると思った先輩の意表を突く男性幼馴染を連れての見学、
実は正一を異性として見ているのではなく、
あくまで友達として見ているのでは?と思えるフシがある。
異性からじゃなくても「子供っぽいよね」と指摘されれば、気になるよね。
変化が欲しい幼馴染だが、
その変化は異性から女性として思われたい、という願望ではなく、
単なる「子供っぽいのはイヤ」という大人への成長過程に過ぎないとしたら…。
どこにでもある青春物語としてもよくある話だと思えるし、
そこからどう物語が展開されていくのかも楽しみになるだろう。


次回以降の展開を期待する。


余談。
冒頭でクリスマスデートの待ち合わせをしている少年がいたり、
キミキスアマガミからの転生キャラがいたり、
キミキスアマガミファンからすると、ニヤリとする内容がありましたね。
もしかしたら、アマガミファンは耀編から視聴するのではなく、
この今日子編から視聴する方がいいのかもしれないねえ、と。