Vaって書くとヴィオラだね

VAこと、アマガミ-Various Artist-4 の感想を。
といってもあまり大した感想ではないです。


今回、非常にドキッとする話が多かったですね。
これでもかっ!てくらいにサービスカットのオンパレードでしたねw
夏を舞台にしている作品が多く、薄着に水着という話が多かったからですね。
キャラもかわいらしく、話も面白く読ませていただきました。
……というのが、読んでの感想です。
一つ一つの作品について、感想を述べようかと思ったのですが、
長くなりそうだったので、省略。


以下、駄文。
最近、ふとしたきっかけで、
現在持っているキミキスTLSのアンソロジーを読み直しました。
そこで、ふと改めて思ったのが、アマガミVAは特殊だなぁ…ということ。
キミキスTLSのアンソロを読んで思ったのが
「登場するキャラ(ヒロイン)にムラがあること」
これはキミキスTLSに限ったことではなく、大抵のアンソロではそうだと思う。
登場するキャラ(ヒロイン)にムラがあるため、
特定のヒロインファンは嬉しく思うし、また別のファンは悲しく思う。
ところがアマガミVAは違う。
メインヒロイン(+美也、塚原先輩)に限ってだが、
必ず中心となる話がほぼ1本ずつ用意され、
特定のヒロイン好きが喜べる仕様になっている。
作品の内容で良い悪いの意見はあるだろうが、
特定のヒロイン好きが買って、損はしないようにしている感がある。
今まで私が読んできたアンソロの中で、
このことをあからさまにやった作品を他に知らないので、とても珍しいなぁと思う。


以上のことは1巻を初めて読んだときに思って以来、忘れていたが、
ふと思い出してしまった。
で、なんでそんなことをわざわざ書いたのかっていうと、
「もう、そのルールはなくていいんじゃないか?」ということを感じたからだ。


別に今回のVAを批判しているわけではないし、面白かったと思っている。
ただ、4巻まで出して「ヒロイン1話ルールはもう必要ない」と言いたい。
ヒロイン1話ルールの場合、それぞれのヒロインにスポットがあたり、
そのヒロインの特徴なり、魅力なりを伝えることができるという良さがある。
それが全ヒロインが対象で、それが毎巻となると、4巻まで出た今現在、
もうある程度、ヒロインの特徴や魅力といった評価が出尽くしたんじゃないかと思う。
これは、もし5巻が出たならば、
「今までの作品と違う!ヒロインに対するこんな視点や解釈もあるよ!」
と言えるのか?ということにつながるのではないだろうか。
新たな視点が出てこなければ、同じヒロインで同じ雰囲気、同じ内容で描かれる。
それはそれで面白いと思うし、作者によって描き方が違うので悪くないとは思う。
ただ、前と同じならば買う価値はあるのか?と思ってしまう。


たぶん、これは私がアンソロに求める役割が特殊なせいなのかもしれない。
私はアンソロジーをタイムカプセルのように思っている。
当時の作品の評価や、ファンの想いや感じ方を反映させており、
後々読むと、当時のファンは「こんな想いや感じ方があった」と懐かしみ、
新参者のファンは「なるほど、こんな見方や解釈があったのか」と発見する。
また、時間が経っていない現在においても、
自分の思わなかった視点や解釈で「なるほど」と感じることができる。
アンソロジーにはそういった働きがあると思っているし、
使い方は間違っているが、そういう見方でアンソロジーを読んでいる。


だから、私はアンソロジーに思ってもいなかった解釈や視点を求めているし、
出してほしいと思う。


そのために、これ以上の解釈や視点が出ないヒロイン1話ルールは
極端な話、いらないんじゃないかと思うのだ。
もちろんヒロインには触れられていない特徴や魅力がまだまだあると思う。
だけど、今回の4巻を読む限り、それらに触れる可能性が少ないように思える。
だから、ヒロイン1話ルールは今後やめてもいいと思う。
新たな発見がないから。
同じ内容で飽きてしまうから。
そして、前に描いた作家さんと比べちゃうから。
…etc


何も「アマガミ」はメインヒロインだけではない。
サブキャラクターだっている。
別に伊藤さんや飛羽先輩・夕月先輩、田中さんを出せって意味じゃあない。
ただ、サブキャラ視点で描ける作品もあるという可能性もあるということ。
また、複数ヒロインでもいいじゃないかとも思う。
アマガミには“そういう”一面だってあるのだから…。
そういえば、今までの4巻で梅原にスポットが当たることがなかったというのは
意外かもしれない。男友達キャラ目線で描ける話ってありそうなものだが…。


また、「アマガミ」はキャラ自体を楽しむゲームではない。
キャラとの恋愛を楽しむゲームだ。
そのため、数々のエピソードや、それを楽しむシステムが用意されている。
それらをいじる話、すなわち、
アマガミという“話”や“ゲーム”をいじる話というのもあっていいのかもしれない。
まあ、それはギャグ漫画のテリトリーなのかもしれないですが…。



以上の感想は個人的な感想です。
長くなってしまいましたし、何言ってるかさっぱりですね…。
グダグダ言ったことは、あくまで漫画とかの事情を知らない一ファンが
個人的な今後の希望を言っているくらいに思ってください。
ここで書いて、「ああしろ、こうしろ」という事ではなく、たんなる戯言です。


誤解されないように言うと、
VA4巻はとても面白かったし、もし5巻が出るようであれば、非常に楽しみです。



ちなみに、どうでもいい話、ここであげた例は
今までに収録された話からピックアップしていたりします。
だから…可能性はあるかな?なんて思ったりしている。
その話が面白いかどうか、売れるかどうかは別として。


Various Artists-5 感想