アマガミSSのSSって…? - 10 -

アマガミSS 中多紗江編 第二章「トックン」を視聴しました。
以下、感想。


前回も触れた、前の2編と比べて変化した部分、
「夏から始まること」「ナレーターがつくこと」の2つについて。


「夏から始まること」については、やはり二人の関係の時間が大きくとられ、
徐々に慣れていく感はあるのかなぁと思う。
また、特訓の期間が長いことでゆっくり紗江ちゃんが変化しているというのが
描かれている。(ほとんど変化していないというギャグになっていたが)


「ナレーター」について。
ナレーターが森島はるか編や棚町薫編に比べ、
物語をよりコミカルにする働きは十分にしていると考えられる。
二人のやり取りにツッコミをいれ、やり取りをよりギャグ化させている。
面白いと思いますし、悪くはないと思いますよ?
ただ、前回も述べたが、私はこういうナレーターが合間合間に入るのが好きではない。
個人的で申し訳ないが「そのツッコミを自分にさせてくれ!」と思ってしまう。
食おばと話しただけに終わった紗江ちゃんに「ちょww 注文は?ww」とか、
早着替えを紗江ちゃんにさせる純一に「なんでだよwww」とか、
私の場合、視聴しながらツッコミを入れている。
その後、遅れてナレーターがほぼ同じツッコミをいれる。
そうなると見てて「あ…うん……そうだね」となってしまい、スルーしかなくなる。
ツッコミで笑えない。
笑えないから、むしろ煩わしいものになってしまう。不必要に感じてしまう。
これは個人的な好みの問題ですが。


ただ、それ以外にも利点はある。
物語が今どうなっているのかを説明してくれること。
純一の心情だけでなく、紗江ちゃんの心情をほのめかしてしてくれること。
「なぜ紗江ちゃんがもっと特訓をお願いするのか?」や
「なぜ純一に『妹じゃ嫌』と言ったのか?」のようなセリフ。
見ている人に対して、紗江ちゃんの心情を読むためのヒントを与えている。
言動だけで判断するしかなかった森島はるか編・棚町薫編に比べ、
言動をピックアップされることで、心情を読み取りやすくはあるのかな?と思う。
(ただ、ヒントを与えてもらえなくても紗江ちゃんの心情は分かる気がする。)


2つともに利点があり、面白くあるのではないかと思う。
が、私の場合、好みの問題によって「面白い!」とは言いづらくはある。
引き続き、この2つを見ていきたい。



もう少し感想。
前回「アコガレやシリアイの段階を踏まずにナカヨシの話?」といった話をした。
それは紗江ちゃんの心情やその変化が描かれないまま、
ただイベントだけを描いているように思ったから。
アコガレやシリアイで描かれるような「純一への想い」があるからこそ、
紗江ちゃんはあの特訓を受け入れるのであって、
その想いがなければ違う話になってしまう……そんな思いがある。
そして、今回、ナレーターが言ってくれた。
「なぜ、もっと特訓してほしい、と言うのか?」のようなことを。
その言葉は「紗江ちゃんが純一に特別な想いを抱いている」と読める。
ずっとそばにいたいからお願いするのではないか?そう推測できる。
さらには「妹じゃ嫌」発言。やはり「妹では恋愛対象になれないから」だろう。
紗江ちゃんの想いが表現されている。
今回、紗江ちゃんの想いというか心情が表れていて、良かったと思うし、
ただイベントを描いているだけではないということが認識できた。
今後、紗江ちゃんの心情がどう描かれるのか、期待したい。


では、いつから紗江ちゃんは純一に想いを抱いていたのか?という話が浮かぶが、
それは今のところ、置いておく。
あと、なぜ純一が紗江ちゃんの力になりたがっているのか?ということも。


余談。
ドクターフィッシュのイベントを特訓に絡ませてきたが、
そう考えると「特訓」って便利だなぁ…と。



以下、気になったころ。


一つ目。他のヒロイン。
なんというか、俗にいうサービスカットというのでしょうか?
他のヒロインがチョイ役で出てきますよね?
いつの間にか物語に関わらなくなったなぁ、という思いがするのと、
「その話に1回登場すれば、もうその話に出てこない」という認識が自分についており、
しかも、その認識通りであるというところについて、
どうにかならないかなぁ…と。
物語に絡められないのか、
別ヒロイン編であの時ああだったという平行世界設定とかないのか、
など思っています。


二つ目。森島先輩。
あ、森島先輩が美也に抱きついた。
美也と森島先輩が仲良くなる話なら見たいと思っているので、続けてもらいたいですが、
森島先輩、猫にいきなり抱きついたら、抵抗されますよ?


三つ目。ドクターフィッシュの温泉。
あれ?この温泉…どこかで見たような…?
いつだったか、確かテックジャイアンアマガミファンページで出てたような…。
気のせいかもしれないですが…。


四つ目。美也。
紗江ちゃんの早着替え特訓に乱入すると思ってたよ!美也!
紗江ちゃんに純一の好みの水着を教えたり、
次回予告の「鈍感なにぃにには〜」と言ったりしているということは
紗江ちゃんが純一に好意を抱いていることを知っているようですね。
じゃあ、いつから知ってたのかな?
そして、紗江ちゃんはいつから純一に好意を抱いていたのかな?


紗江ちゃんの話を面白くしようという感じはしている。
そして「恋愛」ということに関して、どのように描かれるのか、
次回以降、楽しみにしたい。


その9 中多紗江編 第一章「コウハイ」
その11 中多紗江編 第三章「ヘンカク」