4 U ・・・ その1

アマガミSS キャラクターイメージソングス For You ・・・』収録曲、
『Wonderful Days』について、少し感想を。


『Wonderful Days』は森島はるか先輩の歌。


アマガミSSの森島はるか編は(森島はるかの目線では)
恋する気持ちを知らなかった森島はるかが、
自分に一生懸命な純一に惹かれ、初めて恋する気持ちを知り、
その感覚に戸惑い、ときに不安に思いつつも、純一と関係を築き上げていく話。


「思い切り甘えてみた 受け止めてくれると信じていたの」
甘えてみたら?と塚原響のアドバイスを受け、実行した時のことを思い出される。
甘えるということに関して、多少不安はあったと思う。
だが、きっと自分を想ってくれる彼ならば受け止めてくれるという想いがあったのだろう。
自分の想いを彼がしっかりと受け止めることで、不安は消え去っていった。
おそらく二人はいつまでも「じゃれ合う」のだろうな、なんて思っている。
それこそ、塚原先輩が呆れるほどに。


『Wonderful Days』を聞くにあたり、とある曲を思い出す。
それは『キミの瞳に恋してる』『花』の2曲である。
アマガミSS EDテーマCD「キミの瞳に恋してる」に収録された曲で、
アマガミSSの森島先輩の心情を表している曲である。


『Wonderful Days』内には以下の歌詞がある。
「恋の花びらが二つ」「恋の花は枯れる事はない」
「花」というのは先の2曲に共通するワード。
『キミの瞳に恋してる』では恋の花はまだつぼみだったが、
『花』において、恋のつぼみは花をつけようとしていた。
キラめいている彼の笑顔の光を浴びて。
「キラキラ光る笑顔」彼はきっといつも彼女のそばにいて、笑っていることだろう。
そんな彼の笑顔は、かつて恋愛に不安を抱いていた彼女を安心させる。
「花びら二つ」が寄り添いあうように二人はそばにいる。
その限り「恋の花は枯れる事はない」。


また、こんな歌詞もある。
「ほら!こっちを見てね」
アニメでも出会いのシーンで「こっち見て」というセリフがある。
だが、それとは少し違う。
この言葉には、森島はるかにしっかりと向き合ってほしいという想いがある。
よそ見せずに自分のことを想っていてほしい。そんな想い。
純一が他の女性と話しているだけで嫉妬し、純一を連れ出すこともあった。
ひとり占めしたい、そんな想いが森島先輩にはあったのだろう。
ひとり占めしたいというのは少し違うかもしれないが、
自分をちゃんと想っていてほしい、という想いがこの言葉にはあるだろう。


森島先輩といえば、販促用の壁紙やポップなどでとあるセリフがある。
「ダ〜メ ちゃんとこっちを見て」
このセリフ自体は序盤で出てきて、主人公の顔をよく見るために言ったセリフ。
だが、自分をしっかり見てほしい、自分を想ってほしいと願う森島先輩を考えると、
違うセリフに聞こえるだろう。


森島はるかをしっかり見るということは、彼女のありのままを見て、受け止めること。
彼女と向き合うこと。
それは感覚としては、彼女の想いを受け止める事と近いかもしれない。
思いかえせば、森島先輩が純一に惹かれたのも、一生懸命な姿があったから。
一途に彼女を見つめるその瞳に惹かれたから。


この歌から、幸せでいっぱいの森島先輩を聴くことができた。
と、同時に、二人にとっての素晴らしい日々とは何か、を考えることができた。


いつまでもそばにいて、二人仲良くいること。
そして、彼は森島はるかをしっかり見ること。


末永くお幸せに。


その0 『For You・・・』感想まとめ