THE FABULOUS BAKER BOYS

アマガミSS EDテーマCD7『恋のゆくえ』の感想を。


私は事情があって、アマガミSSはDVD or BD待ちで、
上崎裡沙編はまだ視聴していません。
アマガミSS公式サイトのあらすじは読んでいますが、
どんな話になっているのか分かりません。
なので、以下の感想はゲーム「アマガミ」をプレイしただけの者の感想と思ってください。


どうでもいいことかもしれないが、
しつこいくらい私は今までEDテーマCDについて、時間の流れとともに述べてきた。
今回もそう考えようとしたが少し不都合だった。それについても述べる。



『恋のゆくえ』
純一と一緒になれた後の、裡沙ちゃんの苦しみが描かれていた。


純一を守るためについた嘘がある。
その嘘により結果的に純一は傷ついてしまった。
自分が弱いから純一を守れなかった。
蒔原さんを止めることはできなかったし、
純一に真実を告げることもできなかった。
そして、結果的に純一はトラウマを抱える事となった。
そうしてしまった自分の弱さに苦しんだ。


そういった経緯があるため、自分は彼の隣にいることができない。
だけど、彼のそばにいたいという想いがあった。
裡沙ちゃんはすべてを話すことを決意し、
あのクリスマスのこと、そして今まで自分がやってきたことを話した。
自分の弱さを告白した。
純一はその弱さを受け止めてくれた。
自分が背負ったものを一緒に受け止めてくれた。


まだ、裡沙ちゃんは弱いかもしれない。
だけど、純一を一緒ならばこれから少しずつ強くなっていけるかもしれない。
そんなことを感じた。



『パンドラの恋』
あのクリスマスの一件以外にも裡沙ちゃんには「ヒミツ」がある。
あの日、結果的に純一は傷ついてしまった。
裡沙ちゃんは今度こそ純一を守ろうと、
純一が傷つく要因、彼に近づく女性から裏切られないことを防ぐため
純一に近づく女性をすべて遠ざけてさせた。


ここでも嘘をついてしまった。
純一の周りの女の子を傷つけてしまった。
この「ヒミツ」は先の『恋のゆくえ』で述べられている
「ヒミツ」に含まれるかもしれない。
そして、純一を守るため、考え出した最終手段、
それが純一のそばにいることだった。


やがて、それは多くを犠牲にして、自分だけが幸せになるものだと気づいた。
純一は何も知らない。それでいいのだろうか?と思ったのだろう。
もし純一が隠されたヒミツを知ったら…そう思うと怖かったかもしれない。
でも、純一ならば受け入れてくれる、そう信じて打ち明けた。
ちょっとでも前に進むために。
自分の弱さを克服するために。失敗を乗り越えるために。
そして、純一と本当に幸せになるために。



純一を守るためについた嘘で純一を傷つけてしまったこと、
純一の周りの女の子を嘘で傷つけてしまったこと、
それぞれについて触れながら、裡沙ちゃんが成長する様子が描かれていた。
苦しみ・悩みながらも、純一への想いを貫こうとしている姿が描かれていた。


この歌はどちらが先の歌か?なんて考えられないし、意味がない。
二つで一つの曲。どちらも裡沙ちゃんの心情を歌った曲。
裡沙ちゃんの姿を思いうかべるとホロリとくる……。
そして、裡沙ちゃんはこれからどうなるのかな?なんて思ったり。


上崎裡沙編はどんな話なのだろうか?楽しみにしたい。


とりあえず、今の感想として。




余談。
「身勝手なまわり道」の歌詞の部分が
ふと「もし、中学の時に告白できていたら…」なんて意味に聞こえた。
最初からちゃんと出会って告白すべきだった……と。


なぜこう思ったのか。


個人的に上崎裡沙シナリオで一番気に入っているのは、美也乱入ルートである。
上崎裡沙ルートの伏線的なものが回収されていることもあるが、
主人公のトラウマからの成長が顕著だったから。
どんなツラい目に会おうと自分で決めたことだから受け止める。
もう逃げることはない。
そんな主人公の成長を感じることができたから。
そして、そこに登場した裡沙ちゃんは登場が遅すぎた、と感じることがある。
もう主人公は裡沙ちゃんが思う主人公ではない。もう守る必要はない。
まだまだ弱いかもしれないけど、好きな人がいてその人とともに一歩を踏み出している。
どんなことがあっても、もう大丈夫。
だから、裡沙ちゃんの想いを受け入れたいけれど、受け入れることはできない。


それを知った裡沙ちゃんが自分の弱さに気づき、
過去に引きずられていた自分と、一歩を踏み出した純一の想いの違いに気づき、
裡沙ちゃんは純一から引き下がっていった。
そして、「もし、あの時告白していればどうだったのか?」と
問うシーンが個人的に印象的だった。
このとき、答えを聞かずに裡沙ちゃんは去っていったが、
きっと「その問いも過去を引きずっている」と思い直し、
純一と同じく一歩を踏み出すには不必要な問いだと気づいたからかな?と思っている。


この問いの部分が印象的であの歌詞の部分がそう聞こえたのかもしれない。


アマガミSS感想 その34 『恋のゆくえ』感想




『キミの瞳に恋してる』『i Love』感想
『きっと明日は…』感想
『あなたしか見えない』感想
『君のままで』感想
『恋はみずいろ』感想
『恋はあせらず』感想
『嘆きの天使』感想
『素敵なある日』感想