アマガミSSのSSって…? - 23 -

アマガミSS 絢辻詞編 第三章「プライド」の感想。



率直な感想「何これ?」
一体、何を描いているのだろうか?
個人的に、話が理解できなかった。
理由は私の思い描いていたイメージとの違いのためです。


以下、それについて述べていきたい。




一つ目。絢辻さんは何のためにクリスマス実行委員をしているのか?


確か第一章や第二章で少し語っていた気もしますが、
そのときは「お手伝いができるから」とか「自分のため」とか語っていました。
私はゲームを先にプレイしているため、
ゲームをプレイしたときの想いのまま視聴していましたが、
この絢辻さんの想いを私は
「“クリスマス”にただならぬ熱意を持っているから」だと思っていました。
「自分のため」というのも「自分の目標」という意味にとらえて…。
少し言葉足らずかもしれませんが、
皆のサンタになりたい…そんな想いが絢辻さんを駆り立てていた…
そう考えていました。
だから、創設祭が成功するためなら何でもするのだ、
自分が実行委員長から降ろされたとしても、
創設祭のためだと思うから耐えられたのだ…そう解釈していました。


ですが、どうもアニメでは違うようです。
純一からの提案にも、「私の評価が…」や「私に…しろっていうの!?」となど
私が、私が、と自分のプライドや評価のことしか気にかけていません。
創設祭の成功とか、考えずに。
ここで、ゲームにおいて創設祭成功に一生懸命で、
自分が解任されても創設祭のことを気にかけていた絢辻さんを見た私にすれば、
それは違うんじゃないかな?と私は思うのです。


私が想う絢辻さんのイメージとは違うという意味。
絢辻さんの発言自体に対して違うという意味。
両方あります。
評価のため、そんな理由で創設祭の実行委員に立候補し、
評価を下げたくないために、人のアドバイスを退けるのか?
準備が上手くいっていないのに、創設祭の成否ではなく自分の評価を心配するのか?
私は声を大にして「違う!」と叫びたいです。


あ、そうそう、絢辻さんが評価を気にするというのは
例えば、授業態度や試験の評価に関しては確かにそうかもしれないとは思います。




二つ目。絢辻さんの処世術が下手…?


前述したことにも少し関わりますが、純一のアドバイスを突っぱねるシーンがあります。
クラスの人の手を借りる…という。
別に悪くないでしょ?
なぜクラスの人に手伝わせることを嫌がったのかが分かりません。
クラスの人の手を煩わせるのは…というならともかく、理由は自分の評価のため。
評価のためなら実にくだらないと思いますし、
クラスの人を手伝わせることがそんなに評価に関わるのかな?とも思います。
なぜなら、創設祭は学校行事。本来、学校中の生徒が力を合わせるべき行事。
そこで実行委員以外の生徒の手を借りたところで問題はないでしょ?
そう考えると、どうして人の手を借りるのを嫌がったのかが、分かりません。
借りれる人の手はどんどん借りるべき。私はそう思っています。
むしろ人の手を借りれないのは、人の上に立つ人物として適任ではないと思います。


それと、絢辻さんの人の手の借り方がマズいのでは…?とも思います。
女子3人が絢辻さんや純一に言い寄るシーン。
本来、手伝わなくていいものを手伝わされるのですから不満はあることでしょう、
おまけに二人がイチャついているのを見れば
「二人が仕事を疎かにしているから手伝わされる」なんて邪推も起こるでしょう、
3人組の不満・不平は分かる気がします。
ただの噂話を広めた原作とは違って。
…どうして、そこに絢辻さんは俗に言う裏モードを発動させたのでしょうか?
個人的に、絢辻さん側は“お願いして”手伝わせている側なわけで、
そこで「黙って私のために手伝えばいいのよ!」的な発言をされると
「あんた何様だよ?」と思ってしまうのです。
不満はありつつも好意で手伝ってもらっている面々の前でそれは酷いでしょう。
誰も手伝いたくないと思いますし、いい気分はしないでしょう。
最後まで誠心誠意お願いするのが正しいと思いますし、
噂が単なる憶測にすぎないと思うなら大人しく弁明するのが正解かなと思うのです。
そして、噂について、実際にイチャついていたのだから否定はできないでしょう。


ハッキリ言って、この展開は
完璧超人で頭の回転がよく、人の心情を含めての計算ができる絢辻さんらしくない、
そう思うのです。
私の独りよがりのイメージかもしれませんが。




三つ目。なんで純一をはたいたの?


絢辻さんが純一をはたくシーン。
原作にもありますが、アニメとはやっぱり様子が違う。


これは私のイメージですが、
ゲームにおいて、純一は絢辻さんの生き方を否定した発言をしたために
絢辻さんのもっとも触れてはいけない部分に触れ、はたかれた…。
そう思っています。


では、アニメではどうか。純一は何を言った?
私の記憶ではアドバイスしてた記憶しかない。
プラスして「絢辻さんらしくない」「絢辻さんだったら」と言っていますね。
そして、絢辻さんは「どうして…分かっているのに…」と言って去っていく。
どういう意味なのか、私には読み取れませんでした。
絢辻さんらしくないと純一が言ったことに対して、気に障ったのでしょうか。
ただ、最後の発言的に、絢辻さんもそれを理解しているはずで、
決して自分を理解していない純一への怒りではないと思うのですが…。


いまいち理解できなかったです。
どなたか説明してください。お願いします。




四つ目。最後の絢辻さん。


最後の様子が変な絢辻さん。
あれは何でしょうか?
もしかしたらスキBADの絢辻さんを意識して描かれたものかも知れませんが、
何をどうしてそうなったのかが私には分からないのです。


ゲームにおいては
「あの子…」などと発言する様子が変な絢辻さんはスキBADで描かれている。
それは主人公に裏切られてしまったから。
本当の自分を見つけてくれる人物に出会えたと思っていたのに、
本当の自分を受け止めてくれると信じていた人物に待ちぼうけをくらってしまった。
本当の自分を受け止めてくれないんだと感じたのかもしれない。
それに傷つき、傷ついた自分を、自分が感じないように、ごまかすために
あんな言動をとったのではないか、私はそう思っています。


では、アニメはどうだったのか。
純一は何を言った?何をした?
純一はただアドバイスを言っただけ。
「絢辻さんらしくない」と言ったことが気に障ったのかもしれませんが、
そんなに傷つくようなことだったのでしょうか?
絢辻さんを裏切るようなことだったでしょうか?
傷ついたはともかく、裏切ってはいない。
純一のアドバイスは絢辻さんを思ってのこと、創設祭を思ってのこと、
決して間違ったことは述べてはいない。そう思っています。


ゲームであの状態となったことと、アニメであの状態となったこと、
二つの状態は私のイメージでは違います。
そのため、私にはあの様子がどうして起こったのかが分からないし、
何を描いていたのかが分かりませんでした。




以上です。


私のイメージとアニメのイメージが少し違う気がして、
読み取るのが非常に難しく、アニメを楽しむことができませんでした。


次回以降、どんな展開になっていくのでしょうか。
そして、何を描いていたのか分かるのでしょうか。


その21 絢辻詞編 第ニ章「ウラガワ」
その24 絢辻詞編 最終章「ヤクソク」