アマガミSSのSSって…? - 24 -

アマガミSS 絢辻詞編 最終章「ヤクソク」の感想。


前回、あまり好ましい印象を持たなかった絢辻詞編ですが、
この最終章を視聴し、印象が変わりました。
一つは前回の疑問が解けたこと。
一つは最後にいい話で終えてくれたこと。
この2つによるものと思います。


では、少し詳しく。




一つ目。前回の疑問について。


前回4つほど疑問点をあげました。
私がゲームから受けた印象と違うことから、
絢辻さんは何のためにクリスマス委員に立候補したのか。
絢辻さんの対応の仕仕方。
絢辻さんはなぜ純一をはたいたのか。
絢辻さんはどうして最後のシーンで様子が変だったのか。


対応の仕方については…アニメと私の解釈の違いということで置いておきます。
もしくは見方の問題…と。


なぜ純一をはたいたのか、どうして最後のシーンで様子が変だったのか。
それは絢辻さんの言葉を聴き、知ることができました。
「あなたがあんなことを言うから、あの子がいなくなったフリをしたのに…」
なるほど…つまり純一が言った言葉により、
この自分では愛されないと感じて、愛される自分を演じていた…
そういうことではないか、と。
そして、はたいたのも理解してくれているのに受け入れてくれないことに
悲しみがわき、はたいてしまった…と。
様子がおかしかったことについて、
裏切られたことによって傷ついたために様子がおかしかったわけではなく、
愛されるような自分を演じることで愛されるようにしたかったと気づき、
やっと話が分かりました。


また、同時に本編の絢辻さんの物語とは違うのだな、ということにも気づきました。
私の思う、本編の絢辻さんは「私を見つけて」が示す通り、
自分の想いや考え、その他のしがらみによって隠れてしまった本当の自分を
見つけ出し、受け入れ、そして、愛してくれる人を探していた。
ですが、アニメの絢辻さんは少し違うようです。
自分を受け入れ、愛してくれる人を探していたというのは同じだと思いますが、
「家族のことことなど、そんな自分のしがらみを解いて…」の部分がなく、
全てを無条件に受け入れ、愛してくれる人を探している…
そんな印象を受けました。


「私を見つけて」ではなく、「本当の自分を含めて、私のすべてを愛してよ」
言葉として適切ではないかもしれませんが、そんな風に思います。


最後に、なぜクリスマス実行委員に立候補したのか、についても
絢辻さんの口から語られました。
やはり「サンタになりたかった」ようですね。
ただ、いつの間にか自分の評価あげの道具やプライドにこだわるようになった…
そのようなことを語っていました。
ゲームの話とは展開等が違うので、理由に対しては不満はなく、
話がつながるという意味で「なるほど」と感じました。


以上のように疑問はこの最終章で解消されました。
本編と話(展開という意味ではなく)が違うと感じたということが
この疑問点を解消させたとも考えられます…。




二つ目。いい話でした。


疑問点が解消されたということもあり、物語も楽しく視聴させていただきました。
特に、最後はいい話で終わってくれたことで若干感動しました。
本編の絢辻さんの物語ではあまり描かれなかった純一のトラウマの話、
純一がトラウマを語り、そのトラウマを越えていったこと。
絢辻さんがクリスマスの思い出を語り、その想いを果たしたこと。
そして、数年後のクリスマスを幸せに過ごす二人。
家族となり、新たな家族とともに幸せなクリスマスの思い出を刻んでいく二人。
トラウマもかつての苦しみも過去のものになったことを感じられ、
幸せそうな二人を見て、純粋に「良かった」と思える最後でした。




絢辻さんの物語として、何を伝えたかったのだろうか、と考えると、
愛してくれる人を探している絢辻さんと全てを受け入れ愛する純一の二人でしょうか。
そして、それに合わせ、絢辻さんの想いと純一のトラウマを描き、
それらが解消され、幸せになる様子が描かれていた、そんな風に思います。
個人的な考えとしては、本編とは異なった話のように感じられましたが、
これはこれで面白い話だと思います。
ラストヒロイン・絢辻詞編を楽しみました。



以下、その他、気になったこと。


その1 サンタコンテスト
あー、塚原先輩は出なかったんですねー…。
ちょっと見てみたい気もしましたが、残念です。
…ところで、あの衣装が塚原先輩用のだとしたら、
小さいということはあまりない気がするんですよね…。
なぜなら塚原先輩は水泳部で鍛えているはずですから
筋肉質で少々サイズが太め(失礼)だと思うのです。
バストはともかく、ヒップ・ウエストあたりは…。
それが小さいということは
森島先輩…実は太(以下、検閲により削除されました


その2 ED
えーっと…ものすごく幸せな感じで終わったのに、
嘆きの天使」をそのまま流すのはちょっと…という思いがあります…。
せっかくラストに「i Love」が流れたわけですし、
そこでエンドロールでも良かったような気もします…。
あー、そうだ。最後に「i Love」が流れたことは素晴らしかったなぁ…と。
まるで絢辻さんと純一の数年後を象徴しているかのような雰囲気で、
ラストの雰囲気に合っていたように思います。


以上。




次回は上崎裡沙編です。
諸事情により、すぐには視聴できませんが、非常に楽しみにしています。
また、美也編まで視聴を終えれば、
新作アニメーションDVDの方も視聴しようと思います。


それと…「嘆きの天使」の改まっての感想も書きたいと思っています。


その23 絢辻詞編 第三章「プライド」
その25 上崎裡沙編「シンジツ」
その33 『嘆きの天使』感想