アマガミSSのSSって…? - 33 -

アマガミSS 絢辻詞編を視聴したところで、
再び『嘆きの天使』のCDを拝聴した。
嘆きの天使』『White or Black?』がアマガミSSにおいてどんな歌であったか、
今一度、聴くために。
そして、12月に購入した段階ではネタバレを恐れ、聴かなかったモノローグも
あわせて聴いた。


嘆きの天使』『White ore Black?』 
アマガミSSを視聴し終えた後、これらの曲を聴き、少し違和感を感じる。
「『わたし』に気付いて」「『わたし』を見つけてよ」「『わたし』を受け止めて」
そして、「私を…知って」と歌詞に描かれている。
だけど、アマガミSSにそんな描写はあったのだろうか?と思う。
家族や目標に苦しみ、悩み、そこからの解放を望む絢辻さんはいなかったように感じる。
少しずつ、相手の様子を探りながら、
自分の想いを出していった絢辻さんはいなかったように思える。
純粋に、私のすべてを愛してほしい…そんな絢辻さんがアニメでは描かれていた。
そう考えると、「とにかく誰か私を愛してよ!」という曲なのかな?と思われる。
また、余談ですが、最終話でこの歌がEDとして流れてきたとき、
ハッピーエンドでこの曲は合わないなぁ…なんて感じられました。


ちなみに絢辻詞編の次回予告のBGMは「Her sealed passion」でした。
訳すと「秘めた想い」になるでしょうか。
秘めた想いがある絢辻詞の物語のテーマとして、ふさわしい曲だなぁと思います。


ノローグを聴いて。
どうして絢辻さんは純一を好きになったのか。
「あなたをあたしのモノにします」とはどういう想いがあったのか。
あの手帳は絢辻さんにとって、どういうものだったのか。
ゲームでは明確に記されていない部分ではあるが、
アニメではそれらを放置されていたようなところがある。
ノローグではそれらについて触れられていた。
つまりモノローグはアニメの補完をしている…そう思う。
ただ、このモノローグに違和感がある。
アニメにおいて、目標とか家族のこととかほとんど触れられていなかった。
そこに手帳というのはどれほどの意味が含まれているのだろうか?と。
純一の存在というのはどんな位置づけになるのだろうか?と。
そんなことを考えていると、アニメでは語られなかったことが多く、
本当にそんなことを考えていたのかと思わされる。


アマガミSSにおいて「手帳」ってなんだったんでしょうかね?


原作をなぞって、手帳を描かれはしたものの、
実は手帳というのはアマガミSSにはもとから不要だったのではないか、
そんなことを考えてしまった。
もちろん手帳に限らず、縁さんの存在とか、他にも…。
こうしてモノローグに描かれたことは個人的にアニメでも描いてほしかった、
そう思うが、もしかしたら描ききれなかったのかもしれない。


とりあえず、アマガミSS 絢辻詞編は
自分を愛してくれる人を探している絢辻さんと
絢辻さんのすべてを受け入れた純一の物語として、
楽しませていただきました。


以上、「嘆きの天使」および絢辻詞編の感想でした。


『嘆きの天使』感想
その0 購入し、視聴するまで
その21 絢辻詞編 第一章「ハッケン」
その32 『恋はあせらず』感想
その34 『恋のゆくえ』感想