プラスチックなハート その1

やっと「アマガミSS+ plus絢辻詞編 前編「ユウワク」を視聴した。
今まで忙しさや時間の無さ、優先事項等の諸事情により、
DVDを購入していたにも関わらず、視聴が遅れていたが、やっと視聴することができた。
以下に感想を書いていく。


前置きとしては、私は「アマガミSS」に関して、あまり良い印象は抱いていない。
ぶっちゃけ言うと、原作ゲームをやった方が良いと思っている。
アニメはゲームの販促用としては良いと感じており、それ以上の想いはない。
詳しくは「アマガミSSのSSって…?」のタイトルの日記を読めばいい。読まなくてもいい。
そんな想いを抱いている者の感想である。
なお、多々、アニメと関係ない話に飛ぶことあり。




絢辻詞編 前編「ユウワク」
前回のラストで無事付き合うことになった純一と詞。
時はそれからしばらくのある日。輝日東高校では生徒会長選挙が行われることに。
詞は生徒会長に立候補し、選挙活動を行うが、
同じく立候補した黒沢典子が意外な行動を見せて…?


当初より「アマガミSS+ plus」は「アマガミSS」の後日談であると聞いてる。
後日談であるため、私は「後日談で何を描きたいのか」に関心があった。
アマガミSS」で描ききれなかったヒロインの一面を描くのか、
時間経過による二人の(また、それ以外の)関係の変化を描くのか、
どちらにせよ、「アマガミ」の世界をどのように描くのか、気になった。


絢辻詞編 前編を見てみる。
恋人同士になった二人のその後が描かれている。
詞はときどき純一の勉強に付き合うなど厳しいところを見せ、
純一の学力などを高めさせている描写がある。
ただ、当の純一はどこかやる気がないというか、無理矢理尻を叩かれているような気も…。
また、黒沢の誘惑(?)にデレっとしてしまう描写もあり、どこか頼りない感は否めない。
生徒会長選に詞は立候補したが、詞曰く「内申書の点数を上げるため」とのことで、
副会長に純一を指名したのは「詞をよく理解してくれ、仕事もスムーズになるから」と。
うん、でも、生徒会長に立候補した理由はともかく、純一を副会長に指名したのは、
きっと単純に「純一と二人の時間を作りたいから」だよね。
詞が生徒会で忙しくなって、純一が部外者だったら二人の時間がなくなるもの。
だったら純一を生徒会に入れた方が純一と離れないで済むものね。
ご覧のとおり、純一の面倒を見たり、純一と二人の時間を作ろうとするところを見ると、
詞が口ではけなしつつも、純一にベッタリなのが見て取れる。


チラッと「厳しい」とか書いたけど、詞ちゃん、全然厳しくないよね。
問題集渡したり、一緒に勉強をしたりしてるけど、当の純一はあまりやる気ないし、
アニメで見る限り、ちょっと怒ったり、呆れたりすることはあっても、
詞ちゃんは純一のやる気に関して何の対策もしてない。
飴と鞭とは言うけど、純一の前で人参をチラつかせる真似でも見せてくれたら、
まさに詞は純一を尻に敷いているなぁ…wと笑えたのだが。
どうも、個人的な意見としては、この詞ちゃんは甘々な気もする。


生徒会長選挙について。
個人の嫌な思い出・経験談としては
生徒会で会長と副会長(トップとNo.2)が恋人同士って碌な事ない。
前述したように「二人の時間を作りたい」というのが見て取れるし、
互いになあなあになって、堕落してしまう。
お互いに支えあって、良くなる例もあるだろうけど、私はそんな例は知らない。
純一と詞が恋人同士というのが周知の事実ならば、
仕事そっちのけで、生徒会でイチャつく姿が想像しやすく、
そりゃ…そんな連中に生徒会をやらせたくはないよなぁと思う。
アニメでそんなことは描かれていないけれども、
初回のアンケート調査は(裏の事情はともかく)至極当然の結果に思えたのだが。
そういえば、クリスマス実行委員のときも、似たような指摘を受けませんでしたっけ?
なんで同じ失敗を繰り返すのかしら?ねえ、詞ちゃん?


ここからちょっとだけ、個人的見解。理想の話。チラシの裏
アニメでは詞の内助さはあまり描かれていない。前述のとおり、甘々さが目立つ。
もし詞ちゃんの「内助の功」を描くのであれば、
詞=生徒会長などという分かりやすい図式は取っ払って、
ここはひとつ、詞は橘純一を生徒会長に推薦し、いかに選挙活動を戦うのか?
というのも面白いのではないだろうか。
おそらく詞は空気が読める娘、賢い娘。そして、内助型。
クリスマス実行委員に立候補したのも、「夢」が一つ理由に挙げられるが、
もう一つ理由としては「空気を読んだ」からだろう。
誰か立候補しなくてはいけない中で、誰も立候補しない雰囲気。
立候補者が現れない、話が進まない中、「空気を読んだ」のが詞ちゃん。
最初から内申書の点数目的なら間髪あけずに手を上げていますって。
進んで「やりたい!」とは思わないけれど、円滑に進めるためには自己犠牲する。
「だって、誰かやらないといけないんでしょ?」なんて言いそう。
もちろん、損な役回りではなく、見返りがあるモノに限るのだが。
じゃあ、生徒会長に立候補したのはなぜ?と考えるとイマイチ分からない。
まあ、理由なんてスルーすべきことなのかもしれないが。
自身の内申書の点? いろんな委員をこなしてきたから空気を読んで立候補?
それよりも、だ。
学業的に不安がある純一を生徒会長に持ち上げ、
純一の内申書の点数を上げる方が幾分か得な気がするのだ。
詞自身が純一と同じ大学に行くことを望んでいるならば…ね。
もしかしたら、アニメで副会長に純一を指名したのはその目的があるのかもしれない。
愛する人をとある目標に向かって成功させるべく奔走する…
それならば、詞の内助さがよく分かるとは思うが…どうでしょ?
面白いかどうかは別として。あくまで私の詞像。


アニメの話に戻す。黒沢の登場。
前回のSSではチラッとだけ、姿だけ登場したわけだが、
今回はガッツリと話の中心に。
黒沢ってサブキャラの中でもファンからの人気があるようで…。
SS+の「SSでは描かれなかった一面」というのはこの黒沢のことだろう。
そして、地味にハナヂ王子こと花園聖治の登場。
黒沢の詞を陥れる罠と、これからの詞の反撃を楽しめ…ってことかな?
あ、でも、詞の嫉妬というのも興味深くはある。
さて、どうなるかしら?


総括。
(私から見て)純一にデレデレ甘々の詞と、黒沢の活躍が見どころだった。
(結果はもうデキレース並みに分かっているけど)どうなる生徒会長選挙!?




余談。
個人的にはSSであまり触れられなかった「詞の家族」の話題が見たかったのだが…
その話は次回できたら書く。


以上、感想というより戯言。


その0 視聴前の想い
その2 絢辻詞編 後編「ケッセン」