4フレームの彼女たち

フォトカノ

「マジキュー4コマ フォトカノ 1」が発売された。
キミキス、アマガミとエンターブレイン系のゲームでは当然の流れなわけで、
フォトカノもマジキュー4コマがやはり出たな…って感じ。


前回の電撃コミックで出たアンソロジーでちょこっと触れたけれど、
アンソロジー系の話ではファンの評価や“何がウケているのか”が垣間見えるため、
今後、フォトカノがどういった方針で売り出すのか…
ファンとして、その方向性がなんとなく分かるのではないかと思っている。
電撃のアンソロジーではエロスが前面に押し出された。
電撃のアンソロジーを読む限りではこれからもエロスが前面に出され、
フォトカノのエロスの一面しか見られないのではないかと危惧していた。
もし他の作品ならば、例えばマジキューならば、どんな構成になるのか？
そんなことを考えて拝読した。


個人的な感想を述べると、面白かった。
ヒロインたちの可愛らしい一面はもちろん描かれていたし、
笑いの一面として「黒い舞衣ちゃん」など自由で楽しい描写もあった。
（余談。純粋・清楚系のキャラがギャグ漫画で黒いというのはベタかもしれないけど、
私は好きｗ　ゲームでは描かれない部分だし、自由さがうかがえるよねｗ）
どこぞのコミカライズと比べているわけではないが、
エロスを前面に出したり、主人公の変態性をネタにする話は多くない。
むしろ少な目だろう。
変態性というよりも普通に高校生の持って然るべきエロチックさだし、
アホじゃね？とも思える、行き過ぎた変態描写のような気持ち悪い思いはない。
そのあたりも私が楽しく読めた一因だろう。


やっぱり私が読みたいのは変態性の笑いでもなくエロスでもないのだと気づかされる。
行き過ぎた変態描写は気持ちが悪い。
エロスが見たいならば“別の手段”のほうが効率も良ければ種類がある。
つまるところ、ヒロインの魅力が出た作品、ゲーム本編やキャラを風刺した作品、
作者の自由な発想で描かれた新たな世界…
そのあたりが私が見たい作品なのだろうと思う。
今後、そのような作品を読みたいと思うし、
それ以外に面白い作品があるならば、読ませていただきたい。


今回のマジキュー4コマでは果音の出番が多かったですね。
果音がボケたり、ツッコんだり、ひどい目にあったり…ああ、可愛らしい。
果音好きとしては堪りませんね。


一方で大谷桃子や深角友恵の出番が少なかった印象。
隠しヒロインの宿命か、作家陣がそこまでプレイしていないのか、
分かりませんが、次巻があるならばさらなる出番を期待したい。


以上。