清く恋しく美しく

セイレン 第二話「ヤマオク」視聴しました。以下、感想文。


前回が常木耀と出会ったという、起承転結の「起」ならば、
今回の話はその常木耀と仲が発展していく「承」に当たる話だった。


常木耀が正一の部屋に乗り込んでジャージを借りて、洗濯して夜食を作って…
共同生活の合宿でのほんの少しの関わり。
男女の仲が親密になる機会としては、定番だろう。
思春期真っただ中の学生たちの間だと関係が噂になるというのも、よくある話。
ラジオでも語られていたが、これらはよくある話なのかもしれない。
そういえば、夜食なのに手のかかるモノ作ってるなあ!と思うが、
料理は得意と自負する耀が実は日常的には作ってないという表れかも?


流れだけ見ると実によくある青春物語だろう。


そこにアマガミなどでよくみられた「ちょっとおかしなエッセンス」を加えれば、
なんとも高山箕犀氏の描くフェティシズムな世界だろう。
ここではあえて触れない。誰か書いているだろうし。
脚を差し出したりとか、くんかくんかとか、拉致されたとか、
ジャージプレイとか、自販機相手の妄想とか…そこまでにしておけよ高山。


耀個人が私は気になる。
もしかしたら別ルートで明かされるかもしれない事情があるようでモヤモヤする。
いくつかあるが、主なモノは耀の家庭事情である。
家事を親がしてくれたり、少々自分勝手な言動が垣間見えたりすることから、
家庭では多少甘やかされて育ったであろうし、
バイト禁止・夏期講習に強制参加など、厳しい家庭であることも想像できる。
厳しい家庭だからか?どこか反抗的な一面もあるようだ。
なぜ反抗的なのか? そこが私は気になる。
何か家庭の事情があるのか、何か確執があるのか、あるならば何なのか。
これから先徐々に明らかになるのかもしれないし、明かされないかもしれない。
アニメだと情報量が少ない可能性があるのだ。実にモヤモヤする。
もちろん、最後まで視聴しないことには分からないのだが…。


桧山との関わりも気になる。自販機でひと悶着あった女の子ね。
耀ルートだとすごく険悪なのだが、これが違うルートだとどうなっていたのか。
そもそも、桧山ルートは今期ではやらないのは確定なわけで、
こんな卑猥認定された正一がどうやって仲良くなるのかは不明なわけで…。
なんと残念なことだろうか。うう、すごくモヤモヤする。。。


話の流れは実に正統的で、ときどき出てくる高山フェティシズムもあり、
実にアマガミの流れを組む作品だと思う。
……が、やはりルートが気になってしょうがないのは、どうしようもない。
これから少し頭を切り替えて視聴すべきかもしれないと自戒。


どこまで耀について描かれるのか、それは「転」や「結」を待つ。
桧山に関しては…ちょくちょく他ルートで出てくるといいね…。